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【第14回 青年調理士のための全日本中国料理コンクール】中島圭佑先生、川﨑元太先生、掃部梓先生 各部門にて銀賞受賞

受賞のお知らせ
辻調理師専門学校

2022.11.21

「青年調理士のための全日本中国料理コンクール」とは、40歳未満の若き中国料理従事者を対象に、調理技術・技能の評価および奨励を通して、中国料理界の向上、後継者の育成をはかるコンクールです。2年に1度おこなわれており、今年で14回目を迎えました。

今大会では5部門あるうち、辻調理師専門学校・中国料理の中島圭佑先生が「熱菜・畜禽部門」、川﨑元太先生が「デザート部門」、掃部梓先生が「前菜部門」にエントリーし、それぞれ銀賞を受賞しました! 受賞作品とともに、喜びの声をお届けします。


(左から)掃部梓先生、川﨑元太先生、中島圭佑先生。おめでとうございます!

熱菜・畜禽部門 「甲州ワインビーフを使ったコースで提供する中国料理の熱菜2種」
銀賞・農林水産省大臣官房長賞
作品名:二香牛肉盤(制作:中島 圭佑先生)

脂のサシが少なく、上品な味わいの「甲州ワインビーフ」(規定食材)を用いて、「香り」を軸に料理を作りました。一品は極力油を減らし、献湯で味をつけたシンプルな七彩牛肉を、南乳風味の煎酥餅で包んだもの(写真奥)。もう一品は黒椒蜜汁で煎り焼いたワインビーフに、フォアグラとフランボワーズを絡めたもので、タレにはブドウジュースを使うことで複雑さを加えました(写真手前)。見た目が華やかで、かつ盛り付けやすさを意識して構成しており、酥餅に詰めて温めなおしも可能で、温かい状態での提供が容易です。

●中島先生のコメント
前回に続き、挑戦する機会を与えてくださった本校に感謝いたします。また、共に働く後輩教員の成長を感じる結果となり、大変嬉しく思います。今回は私を含めて3名が挑戦しましたが、互いに切磋琢磨しながら励んだこともあり、全員が銀メダルを掛けてもらえたときの喜びは一入でした。実は結果発表前夜、「私だけが賞なしだったらどうしよう」と気になって一睡もできなかったので(笑)、不安を払しょくした意味でも、揃って良い賞を頂戴できたことは大きな喜びです。この経験を学生に還元できるよう、今後も勉強や技能研鑽に努めてまいります。

デザート部門 「中国料理の造型に工夫を凝らした甜点心2種」
銀賞・中華人民共和国駐日大使賞
作品名:景色 冬天(制作:川﨑 元太先生)

冬の情景を皿の上で再現。模倣しながらも料理としての完成度を落とさないことを心がけ、生地と餡のバランスや飾りとなるものを料理に合わせて選択しました。鶴の顔は、和菓子の雲平を使うことでただの飾りではなく、料理としても楽しめるものとしています。馬仔は酥餅と食感や風味を変えるためにおこげで作成。小麦粉とは違う軽さや口どけを感じてもらえることが狙いです。餡には栗を使うことで、晩秋から冬にかけての季節の移ろいを感じられるようにしています。

●川﨑先生のコメント
このような栄えある賞を頂き、大変感謝しております。コンクールに挑戦するにあたり、中島先生には大変お世話になりました。また練習や本番の時間を作るために、ご協力くださった先生方もたくさんおられます。この場を借りてお礼を申し上げます。東京で行われた決勝は緊張感がありましたが、とても楽しく、共に決勝を戦った選手にも感謝しています。全力は尽くしましたが、課題も多く見つかりました。この経験を学生指導に活かし、さらなる自身の技術向上に努めたいと思います。


前菜部門 「鳳凰拼盤」と「前菜3種盛りプレート」
銀賞・中華人民共和国駐日大使賞
作品名:陰陽対局鳳凰拼盤(制作:掃部 梓<かもん あずさ>先生)

鳳凰を象った拼盤は、左右であえて両極端な配色をすることで、陰陽を表現しています。陰の分類である岩と波しぶき、陽の分類である山々の山水を両側に配置し、鳳凰が陰陽の間を繋ぎ、平和や安定をもたらすことを願って、こちらをテーマとしました。前菜3種盛りは国産の魚介を使用し、燻製・煎り焼き・揚げといった異なる調理法を用いて、一皿のなかに、日本の海の幸を異なる風味や食感で仕上げた料理を盛り込んでいます。

●掃部先生のコメント
この度は、このような栄えある賞をいただきありがとうございます。初めての出場でとても緊張しましたが、コンクールという普段とは違う空気の中で全力を尽くし、納得のいく料理が出来たのは、ご指導くださった心強い先生方、そしてサポートしてくれた後輩達のおかげだと思い、大変感謝しております。今後も、この経験を活かして自己研鑽に励み、学生にも料理の楽しさを伝えていきたいと思います。