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料理のチカラプロジェクト

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TSPAレポート#8:地元野菜たっぷりのヘルシーメニュー(国立市民講座)<東京>

TSPA

2013.08.19


先日、8/2に国立市民講座の料理講習会が
エコール 辻 東京 辻日本料理マスターカレッジで行われました。
国立市が主宰する恒例の講座で、今年で14回目を迎えます。

 

市担当者によると、毎年エコール 辻 東京が協力しているこの企画は大変人気が高く、

今年も申し込み多数のため、抽選で80名の方が選ばれたとのこと。

「今年ようやく当たりました!」という喜びの声も聞かれ、
講習会への熱い期待が感じられました。

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今年のテーマは『身近な野菜で和食を楽しむ』

 

地元で採れる野菜をたっぷり使い
おもてなしにも向くヘルシーな献立を、
辻日本料理マスターカレッジ・柴田邦彦先生が紹介してくださいました。

 

【夏の献立】
〔先付〕長芋羹 海胆 オクラ 山葵 トマトジュレ 旨だし掛け
〔吸物変り〕冷製 茶碗蒸し 野菜あん掛け
〔焼き物〕鱸塩焼き 茄子田楽 枝豆 とうもろこし
〔ご飯物〕夏野菜の湯葉ご飯
オクラ、トマト、水茄子、枝豆、南瓜など地元野菜を使っています。


〔先付〕長芋羹 海胆 オクラ 山葵 トマトジュレ 旨だし掛け

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海胆をのせて贅沢に仕上げた長芋羹。
トマトジュレとの組み合わせが新鮮な味わいです。

 

トマトはミキサーにかけてピュレ状にして、
一晩かけてペーパータオルで漉すと、透明なトマトウォーターに。

赤いトマトが透明に???
その瞬間、会場からワッと歓声が上がりました!

 

〔吸物変り〕冷製 茶碗蒸し 野菜あん掛け

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野菜あんを掛けるので、具はシンプルに鶏肉とジュンサイのみ。
滑らかな口当たりで、ふり柚子の香りが一段と味を引き立てます。
冬場は温かく仕立て生姜汁を、と先生からのアドバイス。


〔焼き物〕鱸塩焼き 茄子田楽 枝豆 とうもろこし

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今が旬の鱸の塩焼き。
焼き上がりに青紫蘇のせん切りをまぶして香りを添えたもの。
とうもろこしは身の部分を短冊状に切って、食べやすく盛り付けます。

 

〔ご飯物〕夏野菜の湯葉ご飯

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アスパラガスや南瓜、赤万願寺唐辛子を
色良く揚げてご飯に混ぜ込み、湯葉あんを掛けたもの。
満足感あるご飯ものです。

 
会場は満席。

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最初は、やや張り詰めた空気でしたが、

柴田先生ならではのユーモアあふれるトークに
参加された方にも笑みがこぼれ、次第に雰囲気も和んで
皆さん熱心に耳を傾け、メモを取っていました。

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家庭料理にも役立つプロの技の数々を、
柴田先生はやさしく丁寧に教えていらっしゃいました。


出席された皆さんから沢山の声もいただきました。
「説明がとてもわかりやすくて勉強になりました!」
「長芋羹なら作れそう。チャレンジしてみます。」
「田楽味噌は重宝しそうなので、早速作ってみます♪」
「素晴らしい講習会でした。もっと機会を増やしてください!!」
「鱸の塩焼きが美味。ひと手間かけると味が違いますね。」などなど…。

 

田楽味噌はひと月位日持ちするので、多めに作っておくと便利です。
今回は赤出し用味噌で作りましたが、白味噌で作るのもオススメ。
ベシャメルソースに加えるとよく合うそうです。

 

この日、立川経済新聞の記者の方も取材に来られ、
また、国立のポータルサイト「くにたちハッピースポット」http://happyspot.jp/にも、
市民講座の記事が掲載される予定ですので、是非ご覧ください。

 

柴田先生が2階の大教室で講習している間、
1階の実習室では他の先生方が試食の準備に追われていました。

ベテランの先生方とはいえ、80人分の用意は大変です。
器出しから調理、サービス、後片付けまで、日本料理の先生方が総出であたっていました。

 

地元の新鮮な野菜に加えて、海胆や鱸を堪能された皆さんは
「きれいなお料理で、本当に美味しかったです!」
と口々に言ってくださり、先生方も嬉しそうな表情でした。
たくさんの質問にも、一つ一つ丁寧に対応されていました。

 

この講習会の人気が高いのは、学校の誠実な姿勢が評価されたもの。
講座を毎年繰り返すことによって地域との信頼関係が生まれ、
ひいてはエコール 辻 東京のこれからに結びつくのだと思います。
地域活動に積極的に取り組む意義を改めて感じました。

 

2013.08.19.

エコール 辻 東京 TSPA