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石毛 あずささん 研修先:「PATISSERIE PHILIPPE RIGOLLOT」

研修生レポート

2014.02.27

石毛あずささん
ISHIGE Azusa
東京・都立目黒高校 卒業
[エコール 辻 東京]辻製菓マスターカレッジフランス校留学コース 卒業
2013年春コース エスコフィエ校 製菓研究課程
研修先:PATISSERIE PHILIPPE RIGOLLOT

石毛さんの研修先はリヨンからジュネーヴ方面へ電車で1時間強、アルプスを望む美しいアヌシー湖畔の町にあるお店「パティスリー フィリップ リゴロ」です。シェフのリゴロ氏は2005年クープ・ド・モンドのフランス代表チームの一員に選ばれて優勝を果たし、2007年にはMOFを受章しているパティシェです。開店してから話題の尽きないこちらのお店での研修生活はいかがでしょう。

「自然がいっぱいのアヌシー」
アヌシーの街は、それほど大きくないのですが観光地なのでお店がたくさんあり、栄えていて買い物に困ることはありません。それでいて山と湖に囲まれていて自然と隣り合わせの街です。毎週火・金・日曜日にマルシェが立ち、そこで野菜やチーズ、お肉などを買い、店員さんと話すのが楽しいです。治安も良く、住んでいる人も穏やかでフレンドリーで、とっても大好きな街です♪

研修先のお店はメインの道路から少し奥まった広場にありますが、週末には国内外からの観光客で溢れかえり、行列がお店の外にあふれるくらいです。去年の夏に改装したばかりで店内も明るく綺麗です。またサロンドテもあるのでカフェとヴィエノワズリーで朝食をとるお客さんや、12-14時限定のランチメニューを食べるお客さんもいますし、幅広い層のお客さんが来ます。

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外装と内装

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ショーケース

「いろいろな仕事をさせてもらえます」
仕事内容はタルト生地やクリーム、ムースを作ったり、それが終わればモンタージュ、焼き菓子やマカロンの仕上げなど、色々な仕事をさせてもらっています。ノエルの時期にはビュッシュドノエル、1月にはガレットデロワもやらせてもらいました。またヴィエノワズリーの成形やキッシュ、パテクルートなども任されます。担当が決まっていないので、朝はまずその日のお菓子の仕上げを終わらせ、そのあとは何をするか毎回聞いて仕事をもらいます。ショコラだけは担当者が決まっています。

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スペシャリテの仕上げ

「わからないことも何でも教えてもらえます」
シェフはとっても面白くて気の利く方です。基本的にとても優しいのですが、ダメなときはしっかり指導してくれます。同僚はほとんどが16-24歳と若いです。わからないことがあって聞くと何でも丁寧に教えてくれます。それと、シェフがすごい人なので私のように海外からの研修生もたくさん来るようで、私もドイツ人とアメリカ人と一緒に働いていました。

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シェフのリゴロさん

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シェフととても優しくしてくれる同僚

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(左)アメリカ人の同僚と
(右)
ドイツ人の同僚と

「学校との違いに戸惑いましたが」
学校と実際の現場では作業の進め方が全く違うので、初めはとても戸惑いました。たくさんのお菓子を管理しなきゃいけないので、どれを先にやるかなど色々な仕事がある中で決めていかなければいけません。それにフランス人と一緒に働いていてとても作業が速いことに驚きました。多少何かこぼしたりしても後で一気にきれいにするのがフランス流?ですが、20歳くらいの人でも15歳くらいのときから長年働いているので作業自体はとてもきれいで感心します。またリゴロさんのお菓子はデザインがとても可愛いのですが、実際に働くことでどうやって仕上げているか見ることができ、とてもいい経験になりました。

「休みの日は旅行をしたり」
時間があると、2時間くらいの散歩や湖と山の見える公園に行き、ベンチでボーっとするのがお気に入りの過ごし方です(笑)リヨンまで友達に会いに行ったり、スイスのジュネーブが近いので日帰りで気分転換に行ったり、色々なところに旅行もしています。2連休のときはパリやアルザスなどちょっと遠いところまで行きました。10月にパリで開かれたサロンドショコラにも行きました!

住まいはお店が借りている、トイレ・シャワー共同のワンルームの部屋です。生活費は月70?100€あれば足ります。洗濯に、乾燥まですると6€くらいかかってしまうので、そこを節約すればもっと少なくて済むと思います...。

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アヌシーの観光名所「愛の橋」

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シャトーの友達と会ったりもします

「働き手の一員として仕事」
研修生だし期間も短いからもっと色々なことを見させてもらえるのかなと思っていましたが、もう働き手の1人として見られている感じで、みんなと同じように仕事を与えられます。でもそれは、ほかの人たちと同じように接してもらえているわけだし、色々な仕事を経験させてもらえるし、良いことなんだなって思うようになりました。それにパティスリーは厳しい世界なのかと思っていたけど、日本みたいに上下関係があまりなく、一緒に仕事をしているのが楽しかったです。

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同僚と

「今後の目標」
研修に出るまでは自分のお店を出したいと思ったことがなかったのですが、働いてみて、やはり自分のお店を持ちたいかも...と思うようになりました。なので、それまではたくさんの技術を身につけ、発想力も豊かにしていきたいです。
それと、もっとフランス語話せるようになりたいです。