FRANCE

ビストロ DZ'envies

フランス校 食べ歩き日記

2012.07.02

さて、今回の食べ歩きではダヴィッド・ズダス氏のビストロに行ってきました。
Dijon(ディジョン)近郊で今最も勢いのあるシェフと言っていいでしょう。

2008年にオープンしたカジュアルなお店です。

ズダス氏は以前、Dijon近郊にあるPrenois(プルノワ)という小さな村で「Auberge de la Charme」
というレストランを経営しており、当時はミシュランガイドで1ツ星を獲得していました。
フランス料理界でもその名を馳せており、惜しまれつつも2008年に閉店。
その後、Dijonの中心にこのお店をオープンさせました。

お店の名前であるDZ'enviesの"envies"は直訳すると「欲求」という意味。
この場合は「(料理で)食べたいもの」となるでしょうか。本来フランス語の文法的には"des envies"
となるのが正しいですが、ご自身の名前のイニシャルDZと掛けているあたりが、遊び心を感じますね。

今回頂いたのは"I Love Dijon"というなんともチャーミングなメニュー。
前菜+メイン+デザートの3皿で18€です。

メニューを選ぶのは、ipadを使います。かなり近代的ですね。
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パンは一人ずつ小さな袋に入って出てきました。
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1皿目はジャンボン・ペルシエ。
ハムとパセリのゼリー寄せです。ここブルゴーニュ地方を代表する伝統的な料理で、
一緒に頼んだ白ワインとも良く合います。
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2皿目はこれまたここの地方の伝統的な料理で、牛肉の赤ワイン煮込みです。
今回は牛の頬の部分を使って仕上げてあります。頬肉はゼラチン質でとても柔らかく、ナイフいらずでした。
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デザートはパンナコッタです。
ただのパンナコッタではなく、ディジョンの名産品であるパン・デピスを風味付けしてあります。
一緒にたっぷりのベリーソースとマドレーヌを添えて。
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ズダス氏はとても日本贔屓で既に何回も来日して、フェアや料理講習会を行っています。
盛り付けや食材、内装にまで至る所に和を感じさせる部分があり、
ズダス氏の作る料理はどこかホッとするような安心感があります。値段も手頃で頂いたメニュー以外に
前菜+メインまたはメイン+デザートで16€、前菜+メイン+デザートだと19.90€です。
ディジョンを訪れた際はぜひ足を運んでみてください。

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Restaurant DZ'envies
12 rue Odebert 21000 Dijon
Tel 03.80.50.09.26
http://www.dzenvies.com/