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Maison Doucet(メゾン・ドゥーセ)

フランス校 食べ歩き日記

2022.05.12

今回の食べ歩き日記では、シャロレー牛で有名なシャロールにある1ツ星レストラン「Maison Doucet(メゾン・ ドゥーセ)」をご紹介します。

ブルゴーニュ地方の南部にシャロールはあります。村の周辺には、沢山のシャロレー牛が放牧されており、フランスでも有数の牛肉の産地となっています。今回ご紹介するメゾン・ドゥーセは、村の中心地にあります。



お店の隣には、4ツ星ホテルと、シャロレー牛を楽しむことのできるビストロが併設されています。

               

シェフのFrédéric Doucet(フレデリック・ドゥーセ)氏はPaul BOCUSE(ポール・ボキューズ)やTROISGROS(トロワグロ)などの名門レストランで修業を積まれた後、ご家族がシャロールで経営されていたお店を引き継ぎ、現在は同店のオーナーシェフとして活躍されています。
また、フランス校にも外来講師として来て頂いており、毎期、研修生もお世話になっています。
レストランの内装は白を基調とし、スタイリッシュな店内となっています。

今回は「MON CHAROLAIS(モン・シャロレー)」という130ユーロのコースを頂きました。「私のシャロレー」という意味で、コース内の全ての料理にシャロレー牛が使用されています。その中から何品か抜粋して紹介します。

※辻調の連載コラムに、シャロレー牛を特集した記事が掲載されていますので、そちらもぜひご覧ください。

辻調おいしいネット / とっておきのヨーロッパだより (tsuji.ac.jp)


最初にコースが始まる前の一皿として、シャロレー牛を瞬間燻製したものに、マスタードのアイスクリームを添えた料理が出てきました。
この料理は、スタッフの方が客席の横まで来て、目の前で燻製してくださいます。シンプルですが、ほのかな薫香がシャロレー牛のうまみを引き立たせ、マスタードのアイスクリームが付くことによって爽やかに頂ける一品です。

                   

次に、魚料理として「L'anguille de Loire au rouge,viennoise de moelle de bœuf」。

ロワール産のウナギに「moelle」(牛の骨髄)とパン粉から作った生地を乗せ、しっとり焼き上げてあります。ウナギは日本ほど一般的ではありませんが、フランスでも食べられる食材です。ソースは、牛の出汁と赤ワインをふんだんに使った赤ワインソースで、ウナギに負けないしっかりとしたものです。

メイン料理の前には調理場に案内され、シェフとスタージュ生が目の前でシャロレー牛を焼いたものをその場で食べさせて頂きました。

最後にメイン料理は「Carotte-Bœuf」

パッと見ただけではお肉は見えませんが、実は人参がくり抜かれており、その中にシャロレー牛を柔らかく煮てほぐしたものが入っています。
ソースは、牛のうまみを凝縮した濃厚なもので、コースの最後をしっかり締めくくってくれる一皿です。

先にも書きましたが、今回頂いたどの料理にも、シャロレーを感じさせる食材が使われていますが、シャロレー牛もそのまま提供されるのではなく、火通し一つにしても生、焼く、煮込みなど様々な形にアレンジされており、随所にシェフの工夫が感じられるメニュー構成となっていました。

シャロレー牛を心行くまで堪能できるレストランですので、ぜひ皆さんも足を運んでみてください!



Maison Doucet メゾン・ドゥーセ

住所:2 avenue de la Liberation, 71120 Charolles

電話番号:03 85 25 51 75

→ Restaurant Frédéric Doucet · 1 étoile Michelin · Bourgogne (maison-doucet.com)