Pâtisserie chocolatier Tourtiller(パティスリー・ショコラティエ トウルティエ)Chocolaterie Lyautey
フランス校に勤務していて、伝統的であり、尚且つ綺麗なお菓子を出すお店は無いか、常々探していましたが、ひょんなことからとても身近な所で発見できましたのでご紹介致します。
場所はオペラ座からローヌ川に架かるモラン橋を越え、高級住宅地として知られるリヨン6区のメインストリートとも言えるフランクリン・ルーズベルト通りの始まりの所にあります。
元々のお店自体は1963年からあるそうですが、2006年にJean-paul lecouple氏がお店を引き継ぎ、2014年夏には全面改装され、毎日引っ切り無しのお客様でにぎわっています。
店内には、伝統的なフランス菓子や、今風にアレンジされたものが所狭しと並んでいます。
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ショコラティエをも冠していますので、ショコラ関係もばっちりです。
このような清潔なラボラトワールで製品は作られます。
シェフに話を伺うと、ピューレ、フリュイコンフィ、コンフィテュール、リキュール漬け等は自家製の物を使用している程のこだわりよう。
製品紹介
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Vendome
クレマンティーヌのコンフィにガナッシュを絞り、チョコレートでトランペしてあります。
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Tigré
P.L.T.で作っていたものがフランスで実際に売られていました!
チョコチップの入ったフリアン生地の中心にガナッシュを絞っています。
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Tartelette limoise
パート・シュクレ生地にフランボワーズとレモンムースの組み合わせ。
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Ardechois ganache chocolat
チョコレートで型取りした中にしっかりアンビベされたジェノワーズ生地、クレーム・ド・マロンと
マロン・オ・シロを入れ、ガナッシュを詰めてあります。
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Tartelette pralinés rouge
おなじみリヨン名物プラリネルージュのタルト。
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Galette framande
日本でいうサンマルク。
表面のビスキュイ・ジョコンドは両面共にパータ・ボンブを塗り、キャラメリゼも両面施しています。
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Tartelette citron meringue
酸っぱいレモンのクリームにサクサク軽いメレンゲの組み合わせ。
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Baba chocolat
チョコレートのサバラン生地をラム酒たっぷりのシロップにくぐらせ、
クレム・パティスィエール・ショコラを絞ってあります。
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Tartelette orange
心地よい苦味のオレンジクリームの表面をキャラメリゼしてあります。
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Morandette
オレンジマーマレードを敷いたパート・シュクレにダクワーズ生地を絞って焼いてあります。
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Florentin
ジェノワーズにたっぷりのガナッシュ、表面にフロランタンを乗せてチョコレートでコーティング。
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Saint Pothinお店のスぺシャリテ
アーモンドたっぷりの軽いメレンゲ生地の間にヌガティーヌの入ったバタークリームがサンドされています。
今風のフランス菓子と比べると、はっきりと分かりますが、
「材料の持つ特長を最大限に生かしながら、しっかりと甘い‼」
こんなことを言うと若い人たちにそっぽを向かれてしまうかもしれませんが、
「美味い=甘い」が理解できるようになる数少ないお店なのかもしれません。
取材当時、お店のシェフとして働かれていたのが、フランス校卒業生の嶋大輔氏。
フランスでパティシエとして働かれて10年になるそうです。
現代的なフランス菓子よりも、淘汰されながらも残ってきた歴史に裏付けされたお菓子の本当の美味しさに魅了されて毎日お菓子を作り続けておられます。
近くには、カカオ豆の焙煎から手掛けて作られている超有名なショコラトゥリー ベルナッションやフランス校の外来講師として来て頂いておりますブルーノ・サラディノ氏のお店がありますが、"これぞフランス菓子"というようなフランス菓子の良さを今に残し、後に伝えるこのようなお店にこそ、是非とも訪れて頂きたいと思います。
Maison Tourtiller
4 cours Franklin Roosevelt
69006 Lyon
04 78 52 20 69
chocolaterie-tourtiller@orange.fr
Horaires d'ouverture
du mardi au samedi de 8h00 à 19h30
le dimanche de 8h00 à 18h00


