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Patisserie Philippe RIGOLLOT(パティスリー・フィリップ・リゴロ)

フランス校 食べ歩き日記

2013.11.05

今回紹介するお店は、Annecyアヌシーという町にあります。この町には大きな湖があり、風景も素晴らしく、
観光客にとても人気のある町で、リヨンから電車で2時間半ほどで行くことができます。
訪れたのは、まだまだ暑さの残る時期だったので、湖には多数のボートや、湖水浴を楽しむ観光客で賑わっていました。

お店は、少し奥まった建物の一階にあり、少しわかりにくいので見落としてしまいそう...。

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シェフは、3つ星レストランでのシェフ・パティシエの経験や、お菓子の世界大会であるクープ・デュ・モンド2005での優勝、
更には2007年にフランスの最優秀職人賞であるM.O.F.を受賞されているなど、すごい経歴の持ち主なのです。

2010年にオープンし、この2013年の8月に店舗を改装し、リニューアルオープンしました。

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プティ・ガトーが約25種類に、アントルメ約10種類、他にマカロンやボンボンショコラ、クッキー類に、コンフィチュールや
タルティネなど、豊富な品揃えです。
プティ・ガトーは、フランスらしい色づかいで仕上げも多彩、どのお菓子にも目を惹かれます。

それでは、そんなお菓子達を紹介しましょう♪

Mr.Smith (右)とMme.Smith(左)
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Mr.Smith
お店のポスターにも使用される、このお店をスペシャリテの一つです。
しっかりと焼きこまれたタルト生地のなかに、アーモンド・クリームと、リンゴのポワレ、緑色に見えるムースには
リンゴのお酒とバニラを軽く使用していて、さらにタルトとムースの間には、リンゴのジャムが忍ばせてあります。

Mme.Smith
マダム・スミスというタルトで、最近登場したお菓子です。二つ並んでショーケースに並んでいる姿は、何とも言えない
可愛さがありました。
Mr.Smithと構成は似ていますが、生のリンゴを使用しているので食感が良く、上のムースの部分に、バラの香りが
加えられていて、とても女性らしいタルトです。

Macaronade Cassis/Violette
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紫色が印象的なお菓子。
カシスを潰さずに炊かれたの甘酸っぱいジャムと、スミレの甘い香りのクリームがとてもよく合い、仕上げもかわいいです。

Passionnément
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名前のPassionnémentは<情熱的に、熱狂的に>を意味しています。
まさに、ココナッツのテュイルが激しさを表現しているかのようです。パッションフルーツを使用したお菓子ですが、
マンゴーなど、他のエキゾチックなフルーツが一緒に使われているので、酸っぱすぎないお菓子です。

Fraîcheur Yuzu Fraise
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柚子はフランスでもYuzuで通じるほど一般的な素材となりました。そんな柚子はフランスで、苺と組み合わされているのを
よく目にします。柚子の爽やかな香りと、苺の甘いずっぱい香り両方が心地よく、夏によく合うお菓子です。

Tartelette Dulcey
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フランスのチョコレートメーカーであるヴァローナ社が、昨年発売したDulcey デュルセイというホワイトチョコレートを
使用したタルト。このチョコレートの特徴は、ホワイトチョコレートでありながら、優しいキャラメル風味がするんです。
最初から、キャラメルとチョコレートが一体になっているので、出来上がったムースは、程よいキャラメル感です。

Pirouette
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甘みさを抑えたムースの中に、ピーナッツのクレミューが入っています。ピーナッツのクレミューは少し甘しょっぱく、
ローストしたピーナッツがそのまま入っていて、アクセントになっています。

どのお菓子も、甘み、酸味、アクセントなど、どんなお菓子を食べさせたいか、シェフ思いが伝わってくるお菓子ばかりで、
何度でも訪れたくなるお店です。

Pâtisserie Philippe RIGOLLOT
1 place Georges Volland
74000 Annecy

営業日:月曜~土曜 8時~19時 日曜 8時~13時
定休日:毎週水曜日
サロン有り
HP: http://philipperigollot.com/