FRANCE

辻調グループ フランス校

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調理外来講習 M. Davy TISSOT(ダヴィ・ティソ氏)

フランス校教壇から

2016.03.05

レクレール校、今期最後の外来講師は、ダヴィ・ティソ氏です。

ティソ氏は2004年に若くしてM.O.F.(フランス最優秀職人章)を獲得し、「レ・テラス・ド・リヨンLes Terrasses de Lyon」など星付きレストランでシェフとして活躍されていました。

本日は2品の料理をご紹介いただきました。

1品目Homard Breton

 

ココット鍋でにんにくとタイムと共に蒸し焼きにしたオマールを、バターでゆっくりと温め、しっとりと仕上げています。鮮やかな黄色いピュレは、じゃがいもにサフランとアイオリ(ニンニクを効かせた卵黄とオリーブ油で作る薬味)が混ぜ込んであります。
泡のソースは、オマールの殻で取った濃厚なアメリケーヌソース。
イカ墨を入れて作った黒いテュイルがお皿全体を引き締め、とても美しい一品でした。

2品目 Pigeon

主材料の鳩は、きれいな焼き色を付けて焼いた後、高温のオーブンで短時間で火を通し、ゆっくりと休ませて美しいピンク色に仕上がっていました。付け合わせの西洋ごぼうは蒸し焼きにした後、香草とナッツを混ぜたパン粉をつけて香ばしく焼き上げたものと、揚げてチップにしたものがあります。赤いピュレはビーツに生姜やワサビの香りを付けたもので、アクセントになっています。

毎回のことながら、美しい盛り付けや一つひとつの丁寧で綺麗な作業に、卒業真近の学生達も見入っていました。
最後にアシスタントの学生と共に記念撮影。
講習のアシスタントを務めてくれたのは、フランス料理研究課程の尹誠悟君(左端)、大佐古伊織君(シェフの左)、荒川智貴君(シェフの右)、宮崎翔太君(右端)でした。