FRANCE

辻調グループ フランス校

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製菓外来講習 M. Jérôme LANGILLIER(ジェローム・ランジリエ)氏

フランス校教壇から

2022.03.16

今期、最後の外来講習は、ジェローム・ランジリエ氏にお越しいただきました。

※撮影の際にマスクを外していただきました

ランジリエ氏は、2009年の「クープ・デュ・モンド・ドゥ・ラ・パティスリー Coupe du Monde de la Pâtisserie」(お菓子の世界大会)でフランス代表チームの一員としてアメ細工とアントルメを担当し、見事チームを優勝に導いた実績のある方です。1999年から2001年まではリヨンの高級トレトゥール「クロスタン Clostant」のシェフ・パティシエを務め、ほかにもレストランやホテル、パティスリーでの勤務経歴もお持ちです。

現在はフランス校があるレイリュー村のお隣にあるジュネという街でラボ(工房)を持たれており、お菓子教室やwebでのお菓子販売をされています。
今回の講習では1品の生菓子を作成していただきました。

『Piña Colada(ピニャ・コラーダ)』
ピニャ・コラーダとはラム酒をベースにしたカクテルですが、香り付けにそのカクテルを使っているわけではなく、そのカクテルをイメージした1品です。サクサクのタルトの器の中にレモンクリームを絞り、小さく角切りにしたパイナップルを詰めた土台に、表面にココナッツの粉末をまぶした甘い香りのココナッツのムースを重ねて仕上げています。
香りのアクセントにライムの皮をちりばめるのがポイントで、それぞれの素材の味の特徴をいかして生地の厚さやクリームの量などを決められており、フレッシュ感が際立つとてもバランスの良いお菓子です。


1つ1つお菓子を作るのにとても丁寧に作業されており、アシスタントの学生に対しても作業の手順や持ち方など事細かく説明しながら一緒に作業を行いました。

お客様のためにこだわっていることや今回作成してただいたお菓子の作業についてなど、学生からの質問も丁寧に受け答えしてくださり、とても分かりやすい講習となりました。


アシスタントを務めた研究生のコメント
「クープ・ド・モンド・パティスリーというお菓子の世界大会で優勝されているすごい肩書きの方で最初はとても緊張しましたが、気さくな方で楽しんでアシスタントをする事が出来ました。またお菓子を作るにあたって、作業の正確さや時間など大切なことをしっかりと守ることが改めて大事だということも学べた講習でした」

「作業をする時にフルーツの持ち方や切り方など細かく指導していただいて、どの作業にもこだわりを持っている方なんだなと感じました。またシェフの言葉を聞き取りながらアシスタントをしていたので、スタージュ(研修)をイメージ出来たとても貴重な体験でした」

※写真撮影の際にマスクを外してもらいました

最後はランジリエ氏と共に記念撮影!

Merci, M.Jérôme LANGILLIER!!