FRANCE

辻調グループ フランス校

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藤岡 健也 くん:調理2016年春コース

在校生レポート

2016.08.23

高校生の時、調理の先生が昔フランスで修業されていたころの話を聞いてフランスに興味を持ち、それと同時に辻調グループ フランス校の存在を知りました。そして高校3年生の時、同じ高校の先輩がフランス校から帰国され、一緒に食事をしたのですが、そこでフランス校の魅力をたくさん教えてくださり、「フランス校で勉強したい」という気持ちが強くなり入学を決めました!

最初はやはりフランス語が不安で、調理用語がわかっていても、会話ができず、うまくコミュニケーションが取れませんでした。しかし、日々の実習や、休日に旅行や食べ歩きをする中で少しずつボキャブラリーが増え、今では自信がついてきました!


ボーヌ見学時に友人と(一番右が藤岡君)

こちらに来てまず驚いたのは、日本との日照時間の違いです!春の時点で21時を過ぎてもまだ外が明るいので、最初は少し驚きました。また、このことと関係があるかもしれませんが、フランス人が食事を始める時間も日本に比べると遅く、レストランでも20時以降からお客が増えていくのにもびっくりしました。あと、店などに出入りするとき、フランスでは必ず客側が挨拶するのですが、それを見てとてもいい国だなと思いました!

フランス校の調理実習では、「どうすれば美味しい料理を、美味しい状態でお客様に提供できるか」と常に考えています。先のことばかり考えすぎて目の前の作業がうまくいかなくなるなど、自分の弱点を発見することもできました。こうした点を改善しようとする過程で、料理人として少しずつ成長することができていると思います。

フランスと日本の学びで違うのは、フランスの食材や、地域の産物で作られた個性豊かな料理、その土地のワインを直に感じられるところです!日本ではどうしても手に入らない食材も多いので、見て、触れて、味を知ることができるのが良いところだと思います。

 

寮では同じ調理の学生と一緒に過ごしているので、いつも料理の話をして、意見や情報交換をしています。製菓の学生も同じ寮に住んでいるので、お互いの知識を共有できます。シャトーの共同部屋に住むようになってから、自分のスペースはもちろん、部屋全体をきれいにする意識が高まりました!


実習終了後、同じ班の仲間とリラックス

夏のバカンスでは、パリ、レンヌ、トゥール、ボルドーに行きました!7月のバカンスの計画を2か月前から立てはじめ、各交通機関やホテルの予約などを仲間と手分けして行いました。

バカンス中もワインの勉強がしたいと思ったので、ボルドーでワインツアーに参加しました。サン=テミリオンでは地下の貯蔵庫を見学することができ、半世紀以上も前から置いてある、目が飛び出るほど高価なワインを間近に見ることができました!この日、ボルドーの気温が38度だったので薄着でいたのですが、貯蔵庫と見学車内が寒かったので完全に失敗しました。ワインツアーの際には上着を持っていくといいですよ!(笑)

他にも、数あるレストランの中から、時間に余裕のある今しか行けないようなお店に行こうと思い、オーヴェルニュ地方のレストラン・ブラスに行きました。フランス校から約10時間かけて、レストランの近くのライヨール村へ行き、そこからはホテルの方が送迎してくださいました。山の上にあるこのレストランは大自然に囲まれていて素晴らしい環境でした!このお店の名物料理のひとつに「ガルグイユ」があるのですが、野菜とハーブを使い、様々な食感や味の変化が楽しめる一品で、とても美しく、美味しかったです。


ミシェル・ブラスで食べ歩き

厨房を見学することができ、シェフともお会いすることができました。最高の食べ歩きだったのですが、帰り道でなんと鉄道のストライキに遭遇してしまいました!遠い道のりをタクシーで帰ることになるかもしれないと冷や汗をかきましたが、運よくバスがあったので無事に帰ることができました。

研修を希望しています。食べ歩きで現場の厨房を見学させていただいたとき、スタッフの方々の作業スピードがものすごく早く、「こうした中で自分が働けるのだろうか」と不安もありますが、とても貴重な機会だと思うので、「フランス人を追い越す!」というぐらいの気持ちで様々なことを吸収したいと思います!

 
シャンパーニュ見学

フランス校はフランス料理を学ぶための最高の環境が整っています!日本とは違うところも当然多いですが、いろいろなことに臨機応変に対応できるようになると、人間としても、料理人としても成長できると思います。そして、フランス校に入学するのであれば、日本でしっかり仕込みをしてきてください。料理でも仕込みが不十分だといいものはできませんが、それは留学生活でも同じだと思います。仕込みを完璧にしておけば、フランス校生活が楽しくなり、一生の思い出になる最高の10ヶ月を過ごすことができるはずです。悔いの無いように頑張ってください!

藤岡 健也 FUJIOKA Kenya
2016年春コース レクレール校 フランス料理研究課程
出身高校:私立綾羽高等学校(滋賀県)
辻調グループ出身校:エコール 辻 東京 辻フランス・イタリア料理 マスターカレッジ フランス校留学コース