毎日新聞「美食地質学」第39講 畿内地震と智識寺
2026年8月4日(火)刊行の『毎日新聞 夕刊』に、「美食地質学」が掲載されました。
「美食地質学」は、食通のマグマ学者・巽好幸先生(ジオリブ研究所所長)と、辻調理師専門学校の教員が、地質学と美食の関係をテーマに、それにまつわる料理とお酒を楽しみながら対談をおこない、理解を深めていくという企画です。
第39講のテーマは「畿内地震と智識寺」です。
奈良時代は、飢饉や疫病、地震、内乱が相次ぎ、さらには史上最大規模のパンデミックも襲い掛かった、まさに国家の危機ともいえる時代でした。734年には畿内七道地震が発生し、人々は度重なる災厄に見舞われます。こうした状況の中で、聖武天皇は次第に仏教への信仰を深めていきました。今回は、激動の時代を生き抜き、国の立て直しに尽力した聖武天皇の足跡をたどりました。
>毎日新聞「美食地質学」第39講 畿内地震と智識寺
https://mainichi.jp/articles/20260804/dde/012/070/001000c(※閲覧には会員登録が必要です)
料理と対談を担当したのは安場昌子先生です。
聖武天皇が奈良の大仏建立を決意するきっかけとなったのは、大阪東部の河内(かわち)地方にあった智識寺の大仏だったと伝えられています。河内は、現在の東大阪市、八尾市、柏原市、藤井寺市、羽曳野市などを中心とする、奈良に隣接した地域です。
この地には独自の食文化が根付き、同じ大阪でありながら、普段はなかなか口にする機会のない食材も数多くあります。今回は、河内を代表する食材である「河内鴨」を主役に据え、さまざまな河内の味を取り入れた料理に仕上げました。
河内鴨は、松原市の名店「河内鴨ツムラ本店」にご手配いただいたものです。
河内鴨を提供する店舗に掲げられるシリアルナンバー入りの認定プレートとともに。
日本料理では、鴨を一羽丸ごと捌く機会は非常に少ないので、貴重な機会となりました。
ツムラ本店様、ありがとうございました。
「河内」尽くしの料理をご紹介します。
前菜プレートは、"さいぼし"の入ったポテトサラダ、油かすとこんにゃく味噌煮込み、
河内鴨の鴨葱、鴨カツ、鴨バーグ、砂ずりとせせりの塩焼き、河内鴨の肝生姜煮、八尾枝豆です。
さいぼしは馬肉のくんせいのこと。味噌煮込みは、巽先生のおばあちゃんが作ってくれた懐かしの味なんですって。
河内鴨の皮目に一度香ばしい焼き色をつけてすき焼きに。
河内鴨1羽からいろんな部位が取れたので、余すところなく、あらゆる調理法で作ってみました。河内鴨のカツとハンバーグは出色の出来栄えで、先生もお酒がすすみます。
お酒は、大阪府能勢町の秋鹿酒造「秋鹿」山廃純米無濾過原酒。どしんとした骨太な味で、味のしっかりした河内鴨にぴったりでした。常温か燗がいいですね。パッケージも渋くてかっこいい。
今回助手をつとめてくれたのは、日本料理の赤松和真先生です。
今回の内容は、『毎日新聞』夕刊、あるいはデジタル版で掲載されています。ぜひご覧ください。
次回は、9月1日(火)の『毎日新聞』夕刊で掲載予定です。お楽しみに。


