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第16回 製菓衛生師養成施設 技術コンクール全国大会 [洋菓子]1位 [和菓子]2位受賞

受賞のお知らせ
辻製菓専門学校

2024.02.08

2024年2月3日(土)・4日(日)におこなわれた「第16回 製菓衛生師養成施設技術コンクール全国大会」において、辻製菓専門学校の学生が優秀な成績をおさめましたので、ご報告します。本コンクールは全国の製菓衛生師養成施設の在校生を対象とするもので、決勝は「規定」と「自由」の2つの課題をもって製菓の技術を競います。下記にて学生の成績、および作品に関する解説と、受賞のコメントを紹介します。

●洋菓子部門●
厚生労働大臣賞(1位)
藤澤 蘭[フジサワ ラン]さん(辻製菓専門学校 製菓衛生師本科1年生)

●和菓子部門●
協会会長賞(2位)
藤田 莉緒[フジタ リオ]さん(辻製菓専門学校 製菓技術マネジメント学科2年生・和菓子クラス)

●洋菓子部門●
●藤澤 蘭さん 受賞作品とコメント

作品名「Rooicot ~ルイコット~」
アプリコットを軸に、ルイボスティーを合わせたから「ルイコット」。香りや酸味が突出しがちなところを、同じくバラ科のアーモンドミルクのムースを取り合わせて、全体をバランスよくまとめました。味はピカイチだと思います。なんとも言えない上品なベージュは、ルイボスティーの煮出しをそのまま生かした天然の色。木目模様のグラサージュもこだわりです。あえて空間を作り、心に残る佇まいや奥深さを表現しています。

藤澤さんのコメント

この度は栄えある賞を賜り、誠にありがとうございます。製菓1年生での挑戦なので、練習時間にも限りがあり、ほぼ毎日練習というタフな日を過ごしました。結果がついてきたことを、心より嬉しく思います。
コンクールに挑戦しようと思ったのは、もちろん私の意志ですが、なにより机を並べる友達がとても意欲的だったから。皆でやってみようという雰囲気に、背中を押された感じがあります。また、中高の部活が強豪だったのですが、頑張ってもメンバーに入れなかった悔しさが頭にあり、その点で製菓のコンクールは全く新しい挑戦で、惹かれる気持ちもありました。
挑戦すると決めてからは、根気強く努力し続けました。負けず嫌いな性格のおかげもありますが、全力でやらないといろんな人たちに失礼にあたるという気持ちも、大きく働いたと思います。
お菓子作りを始めたのは、この学校に入ってからです。まっさらな状態で入学し、3か月目にはコンクールへの挑戦が始まったことになります。まるっきりイチからの私に、サポートを惜しまず、わかりやすく的確な指導をしてくださった先生方には感謝がつきません。良い結果を持ち帰れたことで、少しは恩返しができたかなと思います。
他の挑戦したメンバーは、友達であり、良いライバルでもあります。練習中は、技術的にはつまずいての繰り返しでしたが、予選を通らなかった友達のことを思うと、くじけている暇なんかなかった。また、共に決勝に進んだ先輩2人が、良い意味で気を遣わなくていい愉快な人たちだったのも、気持ちの面でとても大きかったです。
とはいえ、実は決勝1週間前はナーバスでした。普通ならそこで、頑張れ、負けるなと声をかけられそうなものですが、私の場合はそうではなかった。友達も先生も、もちろん悔しい思いをしたライバルも、「決勝に残れたのは一握りなんだから、誇りをもって!」「目いっぱい楽しんできて!」と鼓舞してくれたんです。恥ずかしくないよう、人一倍努力をしてきた。みんなの思いを背負って、今がある。だから本番は、緊張よりも「楽しい」気持ちを持って挑もう。どんな結果であっても、胸を張って帰ろうと強く思えました。優勝したときは、自分以上に先輩と先生が泣いて喜んでくれました。努力が形に結びついた実感も得られました。結果はもちろん嬉しいのですが、1位という数字よりも、それが何より嬉しかったです。
今は素敵なお菓子の写真を見ることが息抜きになるし、学びたいこともたくさんあるし、お菓子に囲まれて、良い人達に恵まれて、製菓の世界に進んで本当によかったです。4月からはフランス校に進学しますが、楽しみで仕方ありません。コンクールは、挑戦の過程で必ず自分が成長できる場です。私は目標を設定して頑張れるタイプなので、機会があれば必ず挑戦したい。好きなことを仕事にできる幸せを感じながら、この先も楽しみながらがんばっていきたいです。



●和菓子部門●
●藤田 莉緒さん 受賞作品とコメント



作品名「雪中梅」
中央を走る黒糖蒸し羊羹で梅の木の幹を、ピンク色の梅蒸し羊羹で後ろに見える花々を、焼き印で枝ぶりを表現しています。白い軽羹が深い雪で、斜めにサッとあしらったみじん粉は吹雪をイメージしました。コンクール決勝がおこなわれる2月は、梅の花の見ごろが始まる時。雪をかぶった梅の花の美しい写真を思い出しながら、その情景を意匠に落とし込みました。

藤田さんのコメント

この度は名誉ある賞をいただき、大変光栄です。ありがとうございます。
和菓子クラスでは2年生になるとほぼ全員がコンクールに参加するので、あくまで授業の一環という感じで、最初はなんとなく出られたらいいなぁといった気持ちでした。決勝に駒を進めるメンバーが絞られていく中、最終メンバーに選ばれてからは真剣に向き合うように。放課後の時間を練習に割く必要があるので、フリーの時間が減ることに後ろ髪をひかれる思いがなかったかといえば嘘になりますが笑、それと引き換えにしてもコンクールに向けての練習がとても楽しかったので、本番に向けて苦にせず練習し続けることができました。肩肘張らず、適度に息抜きを入れながら、淡々とこなせたのは性格のゆえかもしれません。最後までのめり込みすぎずに、自分のペースで積み重ねていけました。
元々細かい作業が好きで、手先は器用なほうだと思います。とはいえ、規定課題も自由課題も、最初は時間が守れず、思ったような仕上がりとは程遠かったです。12月を越えたあたりから、コツが掴めるように。特に自由課題については、本番がベストの仕上がりだったのはとてもうれしかったです。
コンクールの結果は2位でしたが、自由課題(雪中梅)は1位という評価をいただき、私としては大変満足で、自信になりました。ちなみに自由課題について、審査員の先生の評価は、軽羹と蒸し羊羹の組み合わせの完成度の高さと、カラフルではないけど「一番和菓子らしい」というもの。和菓子の芯の部分を捉えることができたかなと思えました。結果を受けて、家族が大喜びしてくれたのも、とても誇らしかったです。
和菓子の世界に惹かれたのは、高校1年生のとき。練り切りひとつで、花鳥風月や四季など様々な日本の文化を表現できることに魅力を感じ、入学してからも和菓子志望一本で勉強してきました。おいしくて、可愛い。とても小さい中に、日本の伝統や歴史、作り手の思いやストーリーなど、語り掛けてくるようないろんなものが込められている。和菓子は「一口のちょっとした幸せ」。いろんな方が、和菓子の魅力をもっと知ってくれたら良いなと思います。