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ニュースリリース

【辻調塾】10月14日/東京<新>塾:「カレーの教科書」水野仁輔さん

イベント

2011.10.17

第27回の辻調<新>塾のスピーカーは、東京カリー番長・調理主任の水野仁輔さんでした。


「カレーの教科書」というタイトルでお話をしていただきました。

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まずは、自分自身がカレーを楽しむためには、カレーのことを徹底的に知りたいと思った、そうです。

そこからの探究心が、はんぱではない。とことん、理由を知らないと気が済まない性格。そして、カレーに対する深い愛情。

そこから、水野さんのカレーの「真実」を求める探求の旅が始まったそうです。

まず、1軒のインド料理屋に1年半、平日5日間、毎日、通い続け、食べたカレーのレシピをインド人のシェフから聞き出す。そして、それを統計的に分析し、自分でも再検証しながら、「カレーの法則」の仮説を組み立てて行く。

その仮説を使って、レシピ本をつぎからつぎに出版。カレー(インド料理)の仲間たちと「東京カリー番長」なるユニットを結成して、活動を続けながら、日本ばかりではなく、本場インドにも出かけ研究を続けている。

今後は、カレーのことを、ほかの料理分野のプロの知見を援用しながら、体系的な「教科書」を作りたいと、思っているとのこと。いずれ、辻調グループ校の先生たちとコラボできる日が来ると楽しいですね。

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カレーをめぐるレシピ本を中心にすでに10冊以上の著作のある水野さん。
本業は広告代理店でマーケティングを担当するサラリーマン。趣味の域を越えた、本格的なカレー研究家として活躍中している彼の挑戦は、世界的にも珍しいのでは。インド料理、日本におけるカレー文化など、さまざまな方向にお話がとびながら、どれも、目から鱗がおちるような新鮮な切り口がお見事でした。

来年には、ぜひ、「実演つきの」カレーの勉強会を開催したいな、と思った次第です。