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料理のチカラプロジェクト

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STEAM教育チャレンジ(2)~「心を満腹にするスイーツ」いよいよ試作実習!~

教育連携
東京学芸大学×辻調

2022.11.28

2022年11月28日(月)、エコール 辻 東京の辻製菓技術マネジメントカレッジ2年生の授業「製菓高度実習(喜多村貴光先生)」で行われたSTEAM教育の取り組みのレポートです。

前回、11月22日(火)の授業では、国立祭でお客様に提供することを前提に、「心を満腹にするスイーツ」というテーマに沿って、STEAMの最初のステップである、自分たちの「ありたい姿」をどのようにお菓子に反映させるかを、グループでディスカッションして意見をまとめました。11月22日授業レポート
そして、今回は、それを実際にお菓子として試作して、その後、試作品について意見を出し合い、次回に備えて改善点などをまとめるワークを行いました。

午前中は主に試作に時間を費やすことになりました。
前回のワークをもとに考案されたレシピにしたがって、製菓実習として試作を行ったのですが、考案から完成までに3回ある実習のうち、今回の実習は2回目で、1回目の試作からさらに改善したものでした。

今回試作された「心を満腹にするスイーツ」候補のお菓子たち↓↓


試作したお菓子を試食しながら、前回のワークで議論した自分たちの「ありたい姿」を実現できているか、自分たちの思いをお菓子に込められているか、その思いはお客様に伝わるか、そして「心を満腹にする」ことはできるかといったことについて、ディスカッションを重ね、それがどこまで実現できているのか、さらに完成度を高めるためにはどうしたらよいかと、探究を進めました。

また、「ありたい姿」を表現するために、今回、初めてとなる食材の使用に挑戦したグループもあり、慣れない食材を使って目指す見た目や味を表現するのに苦労しているといったコメントもありましたが、1回目の試作時より2回目の今回の方が改善されてよくなっているという実感は、多くのグループで共有されているように感じられました。

自分たちの「ありたい姿」を表現できたかディスカッションする学生たち↓↓


また、前回に続き、【国立大学法人東京学芸大学】と【NPO法人 東京学芸大こども未来研究所】の先生方にもご協力いただきました。先生方は、ディスカッションの内容に耳を傾けながら各テーブルを回わり、時々、学生たちに質問を投げかけ、「なぜその素材を選んだのか、どんな思いがそこに込められているのか、といった、"なぜ"、"どんな"の部分をもっと深掘りし、言葉としてさらに具現化していくことで、その思いをお菓子に込めることできる。そして、この経験は、将来、自分のお菓子を作って、売ることになった際に、必ず役に立つ」という心強いコメント残してくださいました。

テーブルを回る東京学芸大学と東京学芸大こども未来研究所の先生方↓↓


今回のディスカッションを糧に、いよいよ次は最終の試作実習を行います。自分たちの「ありたい姿」をお菓子で表現して、どのようにお客様の心を満腹に、つまり、より豊かにすることができるのか、そのために、どのようなお菓子ができあがるのか、とても楽しみです!

辻調理師専門学校 迫井千晶