【学生ブログ】お金と信頼を生み出す「問題解決」
今回は、食と環境ワークショップの授業にお越しいただいた、
わかやま産業振興財団の太田佳宏さんのお話をレポートします。
自己紹介の後、ゲストスピーカーによる短いシェアリングセッションが行われ、
「エフェクチュエーション」と呼ばれる起業家精神の理論についてご紹介いただきました。
共有された内容の要約は以下の通りです。
ビジネスとは、人々の課題を解決し、その対価としてお金と信頼を得ることです。
しかし、単に商品を売るだけでは成功できません。
熟練した起業家たちは、リスクを抑えながら、未来を「創る」姿勢を大切にしています。
熟練起業家に学ぶ5つの思考法
1. 今あるものから始める
自分が「誰か」「何を知っているか」「誰とつながっているか」を出発点に、
新しい可能性を見つけていきます。
2. リスクは「許容できる損失」で考える
一発逆転を狙うのではなく、最悪の結果でも受け入れられる範囲で行動し、着実に前進します。
3. 早い段階で仲間を巻き込む
信頼できるステークホルダーとパートナーシップを築くことで、
不確実性を減らし、新しい市場を共に創ります。
4. サプライズをチャンスに変える
予想外の出来事を恐れず、「ヒント」として活かす柔軟さを持っています。
5. コントロールできることに集中する
未来は予測するものではなく、自分の行動によって「創っていくもの」だと考えています。

未来の成功は、誰かに与えられるものではありません。
自分のリソースと行動力を信じて、一歩ずつ築いていきましょう。

シェアリングセッションの後、私たち学生は自分たちのビジネスアイデアを考え、
そのアイデアの背景にあるストーリーに重点を置いてクラスで発表しました。
私たちのチームは、若年層が基本的な財務管理にアクセスできるアプリのアイデアを提案しました。

この発想の原点は、クラスメートや同世代の人々から頻繁に聞こえてくる
「アルバイトをしているのに、欲しいものが買えない」という不満の声でした。
私たちが知る多くの学生は、決して経済的に困窮している家庭出身ではないのに、
金銭的に苦労しているように見えます。
様々な要因はあるものの、現代の学生が抱える根本的な問題は「お金の管理不足」だと考えたのです。
具体的なアプリの内容です。
このアプリは、支出管理に特化した機能を持っています。
まずユーザーには、あらゆる支出を入力してもらいます。
- 学費・家賃・光熱費(電気・ガス・水道)・保険・年金
- 日常的な支出:食費・衣服代など
アプリでこれらの支出を「必要経費(ニーズ)・娯楽費(ウォンツ)・貯蓄」に分類し、
支出割合を可視化します。
- 特定項目の支出超過時にお知らせ
- 削減可能な支出の提案
- 収入とニーズ・ウォンツに基づいた適正支出額のアドバイス
収益化モデルとして:
- 無料版:広告表示あり
- 有料版(プレミアム):広告非表示 +金融コンサルティング機能を追加
というような案を発表しました。
今回のワークショップを通して、「コントロールできることに集中する」 という点が大切だと感じました。
未来の成功は自分で創り出すもの。
自分のリソースや行動力を信じ、一歩ずつ積み重ねていくことが大切だと思いました。
例えば、日々の勉強や健康管理、人とのコミュニケーションなど、
自分がコントロールできることに集中して、成長していきたいです。
今後は、これらの考え方を授業のプロジェクトやサークル活動、
日常生活の中で活かしていきたいと考えています。
特に、「今あるものから始める」と「早い段階で仲間を巻き込む」という考え方を活かして、
友人や同級生と一緒に小さなプロジェクトを始めてみたいです。
また、「リスクを許容できる損失で考える」という考え方を使って、新しい挑戦を積極的に行ってみたいです。
この授業で学んだことは、起業家精神だけでなく、
自分自身の成長や人間關係の構築にも大きく役立つと思います。
これからも、学んだことを活かしながら、日々の生活の中で成長していきたいと思います。

~プロフィール~
辻調理師専門学校 高度調理技術マネジメント学科3年
スタンリー ウィルソン タン
出身:インドネシア
趣味:料理
夢:自分の店を開くこと。
辻調理師専門学校 高度調理技術マネジメント学科3年
モウ ショウセイ
出身:中国
趣味:ゲーム
夢:自分でやりたい事に夢中になりたい


