OSAKA

辻調理師専門学校

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製パン実習【製品比較:形が違うと何が変わる?】

製パン
製菓技術マネジメント学科
製菓衛生師本科

2025.10.09

みなさんこんにちは。
最近、朝晩の空気がすっかり秋めいて、パンの焼けたいい香りが食欲をそそる季節になりましたね。
今回は、製菓マネジメント学科1年生の製パン実習の様子を紹介していきます。

授業テーマは「丸めと棒の成形」
授業の目標は、テーブルロールの生地を丸と棒の形に成形して焼き上げ、それらを
比較して風味や食感等にどのような違いが出るかを見てみようというものです。

ひらめき授業スタート!まずは説明から
先生から今日の流れと目的について説明がありました。
「形が違うと、焼き上がりにどんな変化があるのか?」という問いに、学生たちは興味津々。
パン作りの工程を通して、観察力と考察力を育てていきます。


ひらめき生地の分割と計量(生地の重さ)
作業開始!まずは生地を均等に分割します。

はかりを使って一つひとつの重さを確認しながら、手早く丁寧に作業を進めます。

もうすぐ実技試験があるので、できるだけ早く正確に分割できるよう集中して作業に取り組んでいました。

ひらめき丸めてみよう
分割した生地を丸める工程では、先生から
「表面を張らせるように丸めると、焼き上がりがきれいになるよ」とアドバイス。

学生たちは手の動きを確認しながら、少しずつコツを掴んでいきます。

ひらめき棒状に成形
次は棒の形に成形。
長さが変われば、太さも変わり、焼き上がりの食感も変わってしまいます。
長さを測りながら、同じサイズになるように意識して作業します。

「あと1cm長くしよう」「ちょっと太いかも」と、仲間と確認し合う姿が印象的でした。

ひらめきオーブンプレートに並べる
成形した生地をオーブンプレートに置くときは、間隔を空けて丁寧に配置。

焼いたときにくっつかないよう、細かな配慮が必要です。
「ここ、もう少し広げよう」と声を掛け合いながら進めていました。

ひらめき丸の成形
次は丸の成形に挑戦。
手早く、しかも丁寧に形を整えていきます。

掌の上で完成した生地は、どれも個性がありながらも美しく仕上がりました。


ひらめき発酵中の時間も学びに
成形した生地を発酵させている間は、器具の片付けと、丸と棒の形の違いで
どのような違いがあるかを予想してワークシートに記入。

「丸の方がふくらみやすい?」「棒は焼き色が濃くなるかも?」など、
焼き上がりの形や色、香りを予想してワークシートに書き出します。

ひらめき焼成と観察
発酵が進み、いよいよ焼成へ。


オーブンから香ばしい香りが漂い始め、焼き上がったパンが姿を現します。


冷ましている間も、学生たちは興味津々。「早く食べたい!」という声もちらほら。

サーチ(調べる)考察と振り返り
焼き上がったパンを観察し、予想との違いを確認。



まずは個人で考え、次に学生同士で意見交換。

ワークシートにはびっしりと考察が書き込まれ、学びの深さが感じられました。


プレゼントお持ち帰りと笑顔
最後は、自分で作ったパンをお持ち帰り。
おいしそうに焼き上がったパンに満足そうでした。

笑顔で対応してくれた学生たち。今日もよく頑張りましたね。

今回の実習を通して、成形の違いが焼き上がりにどう影響するかを経験し
予想と結果の違いを受け止める力、仲間と協力する大切さを学んでくれたと思います。
パン作りという身近な題材が、深い学びへとつながった時間になったのではないでしょうか。
これからも、ひとつひとつの経験を大切にしながら、前向きにチャレンジしていってくださいね。
応援しています!

~プロフィール~
辻調理師専門学校 製パン担当
伊藤 快幸

学校の授業で試食した、フランスパンのあまりの美味しさに感銘を受けてパンの道へ!
学生の皆さんに、パン作りの楽しさを理解してもらえるよう日々奮闘中です。