和菓子実習 ~自分たちで考える力を身につける~
みなさん、こんにちは!
9月もあっという間に終わりに近づいてきましたね。
日中はまだ暑さが残るものの、朝晩は少しずつ涼しくなってきて、秋の気配を感じるようになりました。
辻調理師専門学校の学生たちも随分と実習に慣れてきました。
今回は1年生の和菓子実習の様子を紹介していきます!
準備を進める学生たちの手元には何やらプリントが...
実はこれは「工程表」と言われるものです!
和菓子実習では、実習の作業工程を自分たちで考えて工程表に記入します。
これを実践し、反省会を行い、次回に活かすという実習を行っていきます!
実習の内容は、「どら焼き」とオーブンを使って焼成する「桃山」です。
どら焼きは今日で2回目、復習も兼ねて、より美味しくきれいなお菓子を作ることを心掛けます。
まずはどら焼きを作るチームから見ていきましょう!
計量もスムーズに終わり早速生地を作製していますね。
生地の作製が終わると、生地のかたさや火加減、大きさに気を付けながら
平鍋という専用の鉄板の上に流していきます。

大きさもばっちりそろっていますね!
そして、ひっくり返すタイミングを見極めます。
焼きあがれば、仕上げにとりかかります。
今回は栗入りの粒餡を挟んでいきます!

袋詰め、箱詰めまでして完成です!
次は桃山を作るチームを見ていきましょう!
桃山の中餡を炊いています。
餡はしっかりと熱を加える事で美味しく炊けるので
強火の火加減がポイントです。
学生も軍手をはめて火傷しないように一生懸命炊いています。
生地と餡が出来れば、包餡していきます。
桃山には、このようなスタンプの形をした押し棒と平板型を使います。

こちらの製品は中の餡に梅の甘露煮を使用しているので、もう一つは手と木型を利用し、梅の形に仕上げます!
プレートに並べ、約20分焼成します。表面に美味しそうな焼き色がつけば、焼き上がり。
すぐに日本酒を塗り、香りとしっとり感を出します。
最後に今回の実習で良かったところ・悪かったところなど班で話し合い、
次回以降の実習がもっと良い実習になるように反省点含め、発表してもらいました!
このように、何度も繰り返し、振り返りを行う事でより良い内容、製品を目指すことで、
自分たちで考える力を身につける。これが辻調の学びです。
現在、製菓学科の学生は試験の真っただ中です。10月からは後期実習が始まります。
実習の内容もどんどん難しくなっていきますが
今回のことを活かして、より良い実習が出来るように後期からも頑張りましょう~!!
~プロフィール~
辻調理師専門学校 和菓子担当
宮田 紗樹
大阪府出身。
のんびりソフトボールをやっています。
好きな和菓子はみたらし団子。
学校のみたらし団子は本当に美味しいですよ~


