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辻調理師専門学校 東京

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木曜日はニョッキの日?

調理師本科
調理応用技術マネジメント学科

2024.10.02

皆さんこんにちは。
本日のグループ実習室は、イタリア料理の自家製パスタシリーズの2回目。
以前に自家製卵入りパスタ生地タリアテッレ作成の紹介をしましたが、
今回の実習テーマは、
自家製パスタの中でも特殊な「じゃがいものニョッキ」とみんな大好き「ミートソース」です。


今日はジャガイモを使ったパスタ、ニョッキを作ります。
(じゃがいもと小麦粉を合わせて団子にしたショートパスタの一種ですが、
もともとはセモリナ粉や小麦粉に水を加えた生地を指していたようです。)
練り方も、生地の固さも全然違い、とても柔らかいので、扱い方が難しいかもしれません。


でも、みんな何とか上手に1.5cmくらいの直径になるよう伸ばしていきます。


2cm幅にカットして、
フォークでソースが絡みやすいように「溝」と「くぼみ」をつけていきます。
これがまた、難しい。でも1個1個作っていくうちに、
かわいらしいニョッキが出来上がってきました!


今日は、湯がきたての熱々ニョッキと、冷水に落としてぬめりを取ったニョッキの
食べ比べをしてから、自家製ミートソースで1人1人作っていきます。
面白いことにこの工程によって食感が変わってくるということの経験ができましたね。
自分の目指す一皿によって調理工程も変わってくるのです。


もう一つの実習テーマ、「ミートソース」は学校では赤ワインや鶏肝も入る大人の味です。


ソッフリットという野菜のみじん切りを甘みが出るまで最大限に炒めて、
そこに香り高いポルチーニ茸というキノコが入ります。
肉も加えて柔らかくなるまで最低でも1時間は煮込んで出来たものが「ミートソース」です。



今回は多めに作り、今度の実習で「ラザーニャ」にも使っていきます。
こちらも楽しみですね!

さて、ニョッキもミートソースも出来上がったので、ここからは仕上げて試食に入っていきます。



ちなみにイタリアでは「ニョッキ」は、木曜日に食べる習慣があるのですが、その訳はご存知ですか?

イタリアはカトリックの国なので、
キリストが亡くなられた金曜日は質素な食事をとる習慣がある為(金曜日は魚を食べる)、
腹持ちの良いニョッキを木曜日に食べるのだそうです。
外にも土曜はトリッパなど、イタリアには曜日によって食べる料理習慣があるので、
興味を持った方は調べてみても面白いかもしれませんよ。

さて、10月からは後期授業がスタートです。
実習でもメイン食材や、製菓などいろんな内容をやっていきますので、
これからもブログで紹介していきますね。

~プロフィール~
辻調理師専門学校 東京
西洋料理担当
西村 雅恵

食べることがなんといっても大好き!