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【パリで流行の大衆食堂がリヨンにも!】Bouillon Croix-Rousse(ブイヨン クロワールース)

フランス校 食べ歩き日記

2025.11.27

パリで大人気の『Bouillon ブイヨン』という大衆食堂。

もともとは労働者向けの安価な料理を提供していたお店でしたが、現在ではカジュアル志向が好まれているのでフランス各地でも見かけるようになりました。
パリで流行中!】大衆食堂Bouillon(ブイヨン)特集│フランス校ブログ│辻調グループ フランス校 - 食のプロを育てる学校

『美食の都』とも呼ばれるリヨンにも数件ありますが、そのうちのひとつを訪れたので紹介します。ブイヨンがあるのはリヨンの中心地から北に行った所にあるCroix-Rousse(クロワ=ルース)という地区。以前は手工業としての絹織物の町として栄えていましたが、今ではこの界隈にはアーティストが集まっており、ふらっと歩けば画家や彫刻家のアトリエ、ギャラリーなどが沢山あります。そして月曜を除く毎日、クロワ=ルースの大通りではマルシェが立ち並んでおり、新鮮な食料や日用品を買いに沢山の人で賑わっています。お昼ご飯を食べるには少し時間が早いので、マルシェを散策します。お肉屋さんでは真鴨や雉(きじ)などのジビエが、野菜屋さんではカルドン(アザミの一種で、アーティチョークの原種)や栗を見かけました。野鳥などを見ると「秋が来たな~」と感じたり、カルドンを見ると「もうすぐクリスマスか~」と思ってしまいます。


お腹がいい感じに空いてきたので、ブイヨンに向かいます。『Bouillon Croix-Rousse』(ブイヨン・クロワ=ルース)に到着!ここは電話やネット予約は受け付けていないので、12時を過ぎる頃には大行列。15分ほど待って入ることができました。

全てア・ラ・カルト(単品での注文)になりますが、平均値段は前菜5€、メイン料理13€、チーズやデザート5€ととてもリーズナブルです。先ずは前菜から紹介します。

『Œufs de ferme mayo』 
ゆで卵とマヨネーズ 3.00€ 私の大好物のゆで卵! マヨネーズとの相性もサイコー!!

『6 escargots persillés』 
エスカルゴのオーブン焼き 8.00€ パセリとにんにく風味のバターと一緒に焼いています。殻の中に残っているバターも残さないように、バゲットに吸わせて食べましょう。

『Soupe à l'oignon』 
オニオンスープ 3.00€ブイヨンの定番料理。 寒い季節になったので、体の芯から温まります。

『Salade Pot au feu』 
ポトフのサラダ仕立て 4.00€ 火を通したお肉に、赤玉ねぎやマスタードたっぷりのフレンチドレッシングが添えてあります。

『Salade de museau』 
ミュゾーのサラダ 4.00€ こちらはリヨンの定番料理。 ミュゾーと呼ばれる、牛や豚の顔の肉をゆでたもの。これに玉ねぎ、ピクルス、香草、ドレッシングが混ぜてあります。

次に、メイン料理を紹介します。

『Bœuf bourguignon』 
牛肉の赤ワイン煮込み 13.50€ たっぷりの赤ワインを使い、牛肉がやわらかくなるまで煮込んであります。

『Hachis Parmentier』 
アッシ・パルマンティエ 13.00€ 煮込んだミンチ肉とじゃがいものグラタン仕立て。

『Foie de veau persillé』 
子牛レバーのパセリ風味 13.50€ こちらもリヨンの定番料理。新鮮な子牛のレバーをロゼに焼き上げ、お酢をふりかけて香り付けしています。たっぷりふられたパセリとにんにくの香りがよく、ソースの代わりになっています。

『Faux-Filet Français Frites』 
フランス産牛ロース肉のステーキ、フライドポテト添え 19.00€ こちらは本日のおすすめ料理でした。

『Demi St Marcellin』 
サン・マルスラン½ 4.00€ チーズはもちろん、リヨンを代表するサン・マルスランです。トロっとした口当たりと、ピリッとした味わいが癖になります。

食事と共に赤ワインも頼みました。
『Coteaux du lyonnais』 
コトー・デュ・リヨネ 27.00€ リヨン近郊で作られる赤ワイン。 どのお肉料理にもピッタリでした。

最後にデザートの紹介です。
『Choux chantilly』 
シュー・シャンティイ 5.00€ シュー生地とシャンティイクリームのシンプルな組み合わせでしたが、値段も安いので周りのテーブルを見ると多くのお客さんが注文していました。

『Tartelette praline』 
プラリーヌのタルトレット 5.00€ リヨンの伝統的なデザートです。小さなタルト生地の中に、プラリーヌ・ルージュを使ったキャラメルが入っています。

『Baba au rhum』 
ラム酒風味のババ 7.00€ ブイヨンやビストロの定番デザートのババ。こちらが「ストップ」というまでラム酒を注ぎ続ける店員さん・・・。

『Clafoutis figues』 
イチジクのクラフティ 4.00€ 旬のイチジクを使ったクラフティ。季節によってフルーツが変わるそうです。

『Café ou Thé』 
コーヒー、又は紅茶 1.70€

フランスの庶民的な料理やデザートだけではなく、リヨンの食文化も楽しめることができました。このお店は毎日営業、朝から夜までノンストップで営業しています。並ぶのを覚悟してでも伺いたいお店ですね!

『Bouillon Croix-Rousse』

27 Place de la Croix-Rousse, 69004 Lyon
Tél:+33 (0)4 78 28 12 55
HP:(20+) Facebook