毎年5月に行われる映画祭といえばカンヌ国際映画祭。日本映画も毎年のように出展し注目を浴びます。
そのカンヌにあるパティスリー、「INTUITIONS by J」を紹介します。



こちらのシェフ、ジェローム・オリヴェイラ氏は、洋菓子の世界大会である「クープ・デュ・モンド・ドゥ・ラ・パティスリー」
の2009年大会にフランス代表の一人として出場され、若干23歳で世界一に輝きました。
その後、2011年に「INTUITIONS by J」をオープン。
今、フランスでとても注目されているパティシエのお一人です。

こちらのお店、5ッ星ホテル「Five Seas Hotel Cannes」の一階部分にあり、ホテルのサロンとテラスでお菓子を
頂くことができます。



店内にはプティ・ガトーからショコラ、焼き菓子、コンフィズリーまで、とても綺麗にディスプレイされています。
プティ・ガトーは5ユーロから6ユーロ。
サロンの中で頂くときは一つにつき1.3ユーロほどプラスされます。
こちらで15種類ほどのプティ・ガトーの中から食べたいものを選びサロンの中へ。



サロンの中はどことなく日本の雰囲気があります。
その落ち着いた空間を味わいながら待つこと少々。ガトーがやってきました。



選んだガトーはこのようにサービスしてくれました。
これを見た瞬間、スイーツ好きとしてはやはり笑顔になってしまいます。
はやる気持ちを押さえて...いただきます！



FRAGRANCE (写真左)
アーモンドのビスキュイにトンカ豆の香りのミルクチョコレートのクリーム、そしてチェリーのコンフィを重ねてあります。
FRAGRANCE(香りのよい、芳香)の名のとおり、とても香りの相性がいい一品。

PARIS　BREST (写真右)
シュー生地とプラリネのクリーム、中にはヘーゼルナッツのキャラメリゼが入っています。
通常のパリ・ブレストはドーナツのようなリング状のものですがエクレアの形にデフォルメされています。



EXALTE (写真左)
少し苦いチョコレートムースの生地の中に、柔らかく濃厚なチョコレートの生地、ペカンナッツ、クレーム・ブリュレが層に
なっています。今回食べた中では一番濃厚な味わいで、チョコレートが好きな方にはおすすめしたくなるガトーでした。

FRAISIER (写真右)
アーモンドのビスキュイ生地にやさしいバニラ風味のクリームにたくさんのイチゴが入ったフレジエ。
一口食べると、イチゴの甘くフレッシュな香りが口中に広がります。



CARIOCA
ココナッツのビスキュイ生地にカリカリとした食感のジャンドゥジャ、少しバニラの香りがするパイナップルのマーマレードと
パッションのムースが重ねられています。甘すぎず爽やかで、まさに夏向きのお菓子でした。



TARTELETTE　TATIN
サブレ生地の間にリンゴのキャラメリゼがサンドしてあり、バニラ風味の生クリームで仕上げてあります。
見た目には一般的なタルト・タタンとはかけ離れていますが味はまさしくそれでした。

全体的に、単純に味だけでなく食感と香りで食べ手を楽しませてくれるガトーでした。
カンヌにお越しの際は、ぜひ、訪れてみてはいかがでしょうか？
世界一の美味しいお菓子にとても満足しつつ、でも秋冬のお菓子も気になってしまうのでした。


Pâtisserie Intuitions by Jérôme De Oliveira
住所：22 RUE BIVOUAC NAPOLÉON - 06400 CANNES
TEL：04 63 36 05 07
HP：　http://www.patisserie-intuitions.com/