【テレビ番組から誕生したシェフのお店】L'inaTTendu (リナタンデュ)
今回紹介するレストランは、フランス校から車で20分ほどのReyrieux(レイリュー)という町にあるレストランL'inaTTendu(リナタンデュ)です。
Reyrieux(レイリュー)という町はフランス校の近くの町であるヴィルフランシュ・シュール・ソーヌとリヨンとの間に位置し、ソーヌ川を眺めるテラス付きのレストランが数多くあります。夏になるとこの川沿いで優雅な川の流れの景観を楽しみながら食事を楽しむ光景がたくさん見られます。フランス校付近も最近は気温が30℃を超える日が続いており、川沿いのテラス席で涼しげにお食事を楽しみたいなと思い、今回その中の一つである「L'inaTTendu」 というレストランに伺いました。
そこでシェフを務められているのがMarc BOISSIEUX(マルク・ボワシュー)氏です。
元々看護師であったボワシュー氏は、テレビ番組の「MasterChef(マスターシェフ)」に出演したことから彼の料理人の人生が始まりました。この「MasterChef(マスターシェフ)」という番組は、2010年から放送が始まったフランスのテレビ番組シリーズであり、食品業界で働いたことがない方々を対象としたアマチュアの料理コンテストで、様々な料理イベントで競い合い、最後まで勝ち抜いた方がマスターシェフに選出され、€100,000の賞金や主要な料理学校での6ヶ月の研修などの特典があります。その同番組内で2013年(シーズン4)に優勝されたのがボワシュー氏です。その後、2015年にリヨンの6区で 「L'inaTTendu」という名前でお店をオープンし、8年間、同店を続けられた後、お店を売却し、2024年に新たにシェフの出身地Anse(アンス)の町の近くでもあるReyrieux(レイリュー)に以前と同じ名前の「L'inaTTendu」というお店をオープンし現在に至ります。
今回レストランを訪れた日は幸いなことに快晴で、レストランのテラス席から見えるソーヌ川の景色も素晴らしく、夕方に来店した頃にはテラス席もほとんど満席状態でした。
夕日も心地よく日中はかなり暑かったので、まずはシュワシュワした冷たいものが飲みたい!と思いクレマン(瓶内2次発酵のスパークリングワイン)を頼みました。
『Maison Montgermont Crément de Bourgogne Brut』
ピノ・ノワールで造られたクレマン・ド・ブルゴーニュです。フレッシュなベリー系の風味とブリオッシュのような香りが特徴的です。
喉も乾いていたので、早々にみんなで乾杯しました!
乾杯の後、メニューをもらいました。
今回は50ユーロの前菜、メイン、デザートの3品構成のものにしました。
まずは前菜から。
『Foie gras mi-cuit, chutneys』
塩、黒こしょう、お酒類でマリネしたフォワ・グラを低温で火を通してしっとり柔らかい状態に仕上げたテリーヌに、赤玉ねぎを使ったチャツネ、マンゴーのコンポート、ゴマやドライフルーツを練りこんだブリオッシュが添えられています。フォワ・グラと相性の良い食材がふんだんに使われている一品です。
次にもう一つの前菜です。
『Langoustines en tempura, courgette fleur, mayonnaise combawa』
ラングスティーヌと花ズッキーニを使った一品です。
ラングスティーヌは少し粗めのパン粉をつけて天ぷら仕立てに、花ズッキーニは花の部分は同じく天ぷらのように揚げていて、身の部分はゆでて火を通しています。添えられているソースはマヨネーズをベースにcombawa(コンバワ)というこぶみかんの香りがついていて、ラングスティーヌの濃厚な味わいや食感にコンバワの爽やかでエキゾチックな香りがとても合っていた一品でした。
ここで先程のクレマンを飲みきってしまったので、次は白ワインを頼みました。
『Domaine Laborbe Juillot Rully 'Les Saint Jacques' 2022』
ブルゴーニュの南に位置するコート・シャロネーズ地区のワインでプルミエ・クリュのシャルドネを使った辛口白ワインです。まろやかで酸味は少なく、確かなうまみと爽やかな香りが特徴です。シトラスや桃のような香りとほのかにナッツ香も感じられます。
続いてはメイン料理です。
『Grenouilles, frites maison』
フランスの夏のテラスの定番料理といえばグルヌイユ(食用カエル)です!小麦粉をつけてムニエルにしたグルヌイユと、にんにく、パセリの香りで食欲が湧いてきます。ビールや冷たくキリっと冷やした白ワインと共に味わうと格別の美味しさです!
さらに他のメイン料理も紹介します。
『Filet de turbot, crème de langoustine, légumes de saison』
優しく火を通した半身のturbot(テュルボ)というイシビラメに、ラングスティーヌの殻と生クリームを使ったソースがたっぷりとかけられており、つけ合わせにはじゃがいも、にんじん、ズッキーニ、ナス、プチトマトをそれぞれ火を通したものが添えられていました。ラングスティーヌのソースの濃厚でなめらかな味わいと繊細なテュルボとの相性がよく、しっかりとした魚料理でした。
最後にもう一つのメイン料理です。
『Filet de bœuf, crème de morilles, pommes mitrailles et légumes de saison』
ア・ポワン(ミディアム)に焼きあげた牛フィレ肉に、ソースはモリーユ茸を使ったクリームソースで、pommes mitrailles(ポム・ミトレイユ)という小さくて皮が薄いじゃがいもをローストしたものがたっぷりと添えられています。他には先程と同じつけ合わせの季節の野菜も一緒に添えられています。モリーユ茸のソースがコク深いソースになっていて、香ばしく焼かれた牛フィレ肉と食べると濃厚なソースと肉の旨みが口いっぱいに広がります。
続いてデザートをいただきます。
デザートはメニューの中からそれぞれ好きなものを選べたので、今回は合計4種類のデザートをいただきました。
『Sablé breton, pêches rôtis, verveine』
厚みのあるサブレ生地の上に、ローストしたヴェルヴェンヌ風味の桃と生クリーム、横には桃のソルベが添えられている。
『Tarte rhubarbe, glace fromage blanc』
アーモンドクリームとリュバーブを入れて焼きあげたタルトに、フロマージュブランのアイスが添えられている。
『Pavlova fruits rouges, poivron rouge, vanille』
フランボワーズやいちごを使ったバニラ風味のパヴロヴァ(焼いたメレンゲをベースに生クリームやフルーツを添えたお菓子)に赤ピーマンのソルベが添えられている。
『Tarte citron, basilic destructurée』
レモンのタルトの再構築で、レモンやバジル風味のソースにカットしたタルト生地、焼いたメレンゲ、ライムの皮、ミントを飾っている。
このレストランでは予約をすればバーベキューも出来るコースもあるようで、ボワシュー氏のフランスの古典料理にアジアやエスニックのエッセンスを取り入れた料理も楽しめたりと、様々な活用の仕方があります。週末に友人や家族とソーヌ川を眺めながらゆっくりとワインや食事を楽しんではいかがでしょうか?
『L'inaTTendu-Restaurant bord de Saône』
311 Chemin Port Bernalin o16oo Reyrieux
Tel : +33(0)4 78 98 30 81
HP : L'inaTTendu : Découvrez le restaurant du chef Marc Boissieux


