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辻調グループ フランス校

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製菓外来講師 M.Alain ROLANCY(アラン・ロランシー氏)/Patisserie ROLANCY (パティスリー・ロランシー)

フランス校教壇から

2014.02.14

今回の外来講習はリヨンのCroix-Rousse(クロワ=ルース)にある「Pâtisserie ROLANCY(パティスリー・
ロランシー)」のオーナーシェフ、Alain ROLANCY(アラン・ロランシー)氏にお越しいただきました。

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ロランシー氏は93年にM.O.F.(フランス最優秀職人章)を受章されました。
2年に1度開催される世界的な製菓コンクール「Coupe du Monde de la Pâtisserie(クープ・デュ・モンド・ド・ラ・
パティスリ)」にフランス代表として出場されており、今は審査員を毎回務められています。
今回の講習では、ロランシー氏が作られるガトーの中から2品を見せていただきました。

TARTE SENTEURS DE PROVENCE
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こちらのお菓子は"プロヴァンスの香りのタルト"。
タルト生地の中に桃のシロップ煮を敷き詰め、pâte d'amande(パート・ダマンド/アーモンドと砂糖を合わせて
ペースト状にしたもの)、牛乳、生クリームで作ったふんわりとしたクリームで覆って組み上げられています。
仕上げにアーモンドパウダーを表面にたっぷりふり、アーモンド、桃などを添えて完成。
南仏の特産でもあるアーモンドを、生地、クリーム、仕上げに...と、たくさん使ったタルトです。

TARTE ESTIVALE
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こちらのお菓子は"夏向きのタルト"。
タルト生地の中に生クリームを使ったプリンの様な生地とフランボワーズを詰めて焼き上げ、その上に
チョコレートムースをのせます。仕上げにフランボワーズ、ミントなどを飾り、完成。チョコレートムースといえば
甘く重いムースのイメージがありますが、今回のムースの配合はチョコレートと生クリームのバランスが絶妙で、
とても軽く仕上がっていました。夏はもちろん、冬でも美味しくいただけるタルトです。

「パティスリー・ロランシー」はフランス校の研修先のひとつです。研修生の麻生くんも講習に来てくれました。
毎日たくさんの仕事を任されているとのこと。今は、効率のよい仕事の進め方を考えながら研修に取り組んで
いるそうです。充実した毎日を送っていますね。

今回も2人の学生がアシスタントとして講習のサポートをしてくれました。
シェフの作業の速さと正確さに、横でアシスタントをしている2人のみならず、見ている学生も釘付けに。
質問も次から次に出て、とてもよい講習となりました。

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最後にみんなで集合写真。
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アシスタントの宮之原愛聖さん(右)、福島由透君(左端)、研修生の麻生君とも写真撮影。

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