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辻調グループ フランス校

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フロマージュ(チーズ)講習 FRANCE FRAIS(フランス・フレ社) M. Christophe BECHAT(クリストフ・ベシャ氏)

フランス校教壇から

2024.04.29

フランスと言えばワインとチーズ、とイメージする方も多いと思います。チーズと言っても日本で見るチーズは数が限られるのでイメージとしてはトムとジェリーの穴のあいたチーズといったところでしょうか。フランスには「こんなにいろいろあったらどうやって選んだらいいんだろう」というくらいのチーズの種類があり、専門店は言わずもがな、スーパーマーケットに置かれているチーズの数ですら驚くほどの数があります。

フランスの食生活に密着したチーズについて、今回の専門講習では学習しました。講師は「France Fraisフランス・フレ」という主に乳製品を扱う食材会社から来校くださったChristophe BECHATクリストフ・ベシャ氏です。ベシャ氏はこちらの会社でマーケティングやチーズの商品開発に関わるコンサルティングも行っています。講習ではチーズのスペシャリストのベシャ氏からチーズに関する基礎を学び、試食も行いました。

チーズの歴史や作り方など、なかなか自分で勉強する機会のない内容を学びます。様々なチーズがありますが作り始める際の基本はほぼ同じであり、そこから熟成を増したりと種類によって変わっていきます。そして重要なのは乳の種類の違いです。牛乳の他にヤギ、ヒツジがあり、風味もかなり変わります。カテゴリー分けされたチーズの特徴なども学びました。

試食は5種類行いました。牛乳の食べやすいものからヤギの乳のやや癖のあるものまで特徴がわかりやすいものが選ばれています。チーズが苦手、という人は匂いが苦手なようですが、ベシャ氏によると「においだけで避けてしまってはもったいない。口の中で風味を感じると印象が変わることがあります」とのことです。味わってみたら意外とおいしい!ということがあるようですね。それでもやっぱり苦手、という方もいるとは思いますが(笑)。


ワインとの合わせ方については「チーズの産地と同じところで作られるワインを合わせるとおいしい」とのことでした。確かに同じ土地でできるものは同じエスプリが感じられ合わせやすいということが多いかもしれませんね。土地ごとにワインとチーズを買って試してみる旅も面白いかもしれません。

今回の講習を聞いて、自分でチーズを選ぶために役立つ知識が得られたのではないでしょうか。そして試してみて好みでなかったとしてもそれもまた情報となり知識となることでしょう(笑)。フランス滞在中に日本ではなかなか手に入らないチーズをぜひ試してみてください。