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辻調グループ フランス校

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【フランスの高級食材と言えばこれ!】M.Olivier BONI(オリヴィエ・ボニ氏) / ROUGIÉ(ルージエ社)

フランス校教壇から

2026.02.17

今回の外来授業は、フランス国内でのフォワ・グラのトップメーカーであるROUGIÉルージエ社からM.Olivier BONIオリヴィエ・ボニ氏を講師としてお招きし、1日を通してフォワ・グラについて詳しく説明していただきました。

ルージエ社はワインで有名なボルドーやトリュフで有名なペリゴールに近いDordogne(ドルドーニュ)県にあるフォワ・グラを専門に扱う会社で、「Ecole du Foie Gras(エコール・デュ・フォワ・グラ)」というフォワ・グラについて学ぶ研修・研究施設を開校しています。辻調の東京校、大阪校はもちろん、日本のレストランでも幅広く使用されています。

午前中の講習ではまずフォワ・グラについてとルージエ社の歴史についての講義を行っていただきました。

そのあと実際にフォワ・グラ下の処理とテリーヌを2種類作成していただきました。

Terrine de foie gras au café
このテリーヌは、ルージエ社の「Pépites de foie gras ペピート・ド・フォワ・グラ」という商品を使用しました。

Pépitesはフォワ・グラを2~3cmほどの角切りにした商品です。今回はこの商品をエスプレッソ、ヴァローナ社の「Xocopili ショコピリ」というチョコレート製品で風味をつけ、塩、こしょうで味付けをし、真空パックに入れて火を通します。最後に型に詰めて冷やしたら完成です。



Terrine de foie gras tout feux tout flamme et magret fume
このテリーヌはフォワ・グラをバーナーであぶって火を通しました。

表面に焼き色が付き、火が入ればフォワ・グラの血管を外し、塩、コショウで味付けをします。次に型を準備してそこに鴨の燻製肉のスライスを敷き詰めていき、その中にフォワ・グラを入れ、鴨の燻製肉で覆って重しをして完成です。


次にフォワ・グラの基本の下処理と、ballotineバロティーヌを作ります。フォワ・グラは血管が葉脈状に広がっているので、それに沿って小さいスプーンやナイフを使い、血管を外します。血管に沿って大きく動かし、フォワ・グラが溶け出さないように素早く行うことが大切だとおっしゃっていました。

下処理が終われば、コニャック、ポルト酒、塩、こしょうでマリネし、筒状に成形し、火を通します。今回は先述のTerrine de foie gras tout feux tout flamme et magret fumeと一緒に盛りつけました。


講習の最後にはルージエ社のフォワ・グラのテリーヌ5種類の食べ比べを行いました。

午後はシェフと一緒にフォワ・グラの下処理と料理を3品作成しました。まずはフォワ・グラの下処理をしました。ほとんどの学生が初めてフォワ・グラを処理しますが、血管の位置をしっかりと理解し、手際よく下処理を行っていました。

下処理が終われば筒状に成形して真空パックに入れて、さらに一度お湯に落とし、しっかりと密着させます。

そのあと蒸して火を通して完成となります。テリーヌは作成してから1週間ほど経過してから食べた方が味がなじんで美味しいとおっしゃっていました。

次に各班に分かれて料理を3品作成しました。

Noix de st-jacques en habit de poitrine fumé escalope de foie gras poêlé, jeunes carotte
この料理はホタテ貝と姫人参を合わせた、1皿に海のものと山のものを合わせた料理です。ホタテにはベーコンを巻きフライパンで焼きます。ソースは鴨のだし汁を煮詰めて凝縮させた鴨のソースです。

お皿の中央にフォワ・グラを置き、周りにホタテ貝と姫人参を盛りつけ、ソースをかけます。最後に乾燥焼きしたベーコンと揚げた姫人参の葉の部分を盛りつけて完成です。

Œuf poche et son escalope de foie gras à la bourguignonne
bourguignonneとはブルゴーニュ風つけ合わせのことで、赤ワインや小玉ねぎ、ラルドン、シャンピニョンを使用した料理につけられることが多いです。今回はフォワ・グラを作るために肥大した鴨の胸肉である「マグレ」をラルドンに見立てて、赤ワインのソースと合わせました。つけ合わせにポーチドエッグ、ほうれん草のソテー、クルトンを添えて完成です。

Parmentier de canard aux morilles et sa pepite de foie gras
Parmentierとはじゃがいもをたっぷりと使用した料理の表現です。今回じゃがいもはピューレにし、フランスの伝統料理である「アッシ・パルマンティエ」と同じように、身をほぐした鴨のコンフィの上に組み立てます。じゃがいもの上にはポワレしたフォワ・グラを3等分にして置き、フォン・ド・ヴォライユと生クリームで火を通したモリーユ茸のソースを添えていきます。飾りにはポロねぎのフライや、セルフイーユを飾って完成となります、


フォワ・グラについて、歴史から下処理の方法、フォワ・グラを使用した調理について、1日かけて勉強することはなかなかないことだったと思います。特に1人ずつ下処理したり、5種類もの製品を食べ比べするなど、研究生たちはとても貴重な経験ができました。


最後にシェフを囲んで記念撮影を行いました。