【班のシェフとしても頑張っています!】佐々木 優太さん:2025年春コース 調理
【フランス校で「フランス人的働き方」がわかる】
まず、フランス校へ進学した理由はもちろん「フランス料理をしたいなら本場を見ておけ!」という感じです。そして辻調大阪校に入学する前や、その後も先輩や先生の話を聞くと、「フランス校に行っているのといないのとでは自分の技術が明らかに変わるんだろうな」という気がしました。フランス校で学ぶことがこれからのキャリアに必ず生きてくる、と思い、進学を決めました。
実際に進学してみての生活は、1週間で考えられないほど多くのことをして、多くの変化を体験します。実習のメニューは3日に1回変わるし、サービスや仕込みもしなくてはなりません。でも、そのおかげで、より効率的な働き方や、ウイークエンドに向けての仕事へのモチベーションキープなど、少しフランス人的な働き方が分かってきて、ON・OFFの切り替えができるようになったと思いました。
班のメンバーと協力して実習を行っています
サーヴィスの授業も学ぶことがたくさん
【日本でも役に立つ働き方を学ぶ】
日本の学校で学んだことは「基礎技術」という感じで、フランス校はより現場に近いかな、と思います。レストラン実習で作った料理を実際にお客様に提供するという体験や、仕込みのやり方、フランス人的な効率の良い働き方を学ぶことができて、フランス校では日本で就職した時にも役立つ技術がたくさんあると感じました。実習中に特に難しいと感じたのはコミュニケーションです。フランス人は毎朝一人一人に丁寧に挨拶していきますし、日本人特有のリアクションでは相手にわかってもらえないことが多いです。元々人と積極的にコミュニケーションを取るのは得意ではありませんでしたが、授業でも言われますし、気を付けて反応するようにしています。そのおかげでフランス人の先生とも少しずつ会話できるようになりました。
シェフのナレ先生と
専門講義「シャンパーニュ講習」にて
【班のシェフを任されました】
調理研究生の実習は3班に分かれて行いますが、自分はその班の一つのシェフに選ばれました。選ばれた時には驚きましたが、実習が始まると仕込み材料のリストを作ったり、班員に声掛けをしたりと、より忙しい仕事になりますが周りを見ることができるようになったり、班員の作業を確認したりするので成長できることが普通よりあるのでは、と思います。もちろん未熟で班員に支えられてばかりですが、班員のみんなで最後に「よかった」と言い合える班を作ろうと頑張っています。
【簡単にみんなとワイワイ話すことができ楽しい!】
フランス校では寮生活で、自分は4人部屋で暮らしています。プライベートは守られているし、過ごしやすいです。実習が終わってすぐに帰ることができるのもGOOD!建物共有のスペースを使って実習の打ち合わせをしたりもしますが、何が楽しいってみんなで集まってワイワイ話すことが簡単なこと!!忙しい日の実習も寮でみんなとの楽しい時間があると乗り越えられると思います。
【とても勉強になる食べ歩き】
休日は近くのマコンという町やマスタードで有名なディジョンなどに行きました。連休を使ってパリにも行きました。夏のヴァカンスではイタリアやスペインに行きますが、フランスの良さを知ったので、フランスをもっと見たいと思いニースやモンサンミッシェルに行く計画も立てています。
パリの遊園地「パーク アステリックス」に行きました
パリに行った時にミシュランガイドで三ツ星を獲得しているアルページュとケイに行きました。アルページュはグリーンスター(ミシュランガイド内で環境に配慮している店に贈られる)を獲得している店で、野菜を多く、というかほとんどが野菜(笑)の料理が提供されましたが、何でこんなにおいしいの?と思ってしまうほどとても感動しました。とても気さくなシェフにもお会いし、よい時間を過ごせました。ケイは映画「グランメゾン・パリ」を見て行きたいと思ったので、予約が取れてよかったです。日本人シェフだけあって、日本人の自分たちに刺さる味で満足度が高かったです。小林圭シェフとも少しお会いしましたが、オーラがあって一緒に行った子はやる気をもらったと言っていました。
また、学校の食べ歩き企画で、ボキューズ・ドールで優勝したポール・マルコン氏のいる「メゾン・マルコン」へ行きました。シェフのジャック氏は学校に外来講習に来ていただきましたが、キノコを使った料理が特徴的でやはりすごいレストランだと思いました。ボキューズ・ドールの結果は日本で見ていたので、メゾン・マルコンに行けたことは嬉しかったです。この3軒でもサービスや料理とそれぞれ違った魅力があって、自分たちの可能性を信じられるモチベーションへとつながりました。
レストラン「アルページュ」でシェフと
【研修では確かな技術を身につけたい】
研修はもちろん希望しています!でも不安もあります。外来講師で来てくれる先輩研修生の話を聞くと、皆さんフランス語が難しいようで・・・。シャトー内では日本語でコミュニケーションが取れてしまいますが、あと2カ月でフランス語を研修に出ても困らないレベルに持っていけるように頑張らないと、と思っています。調理の仕事自体は毎回新しいメニューを行うシャトーの方が厳しい印象です。フランス人の中に胸を張って入り、確かな技術を身につけたいです。
【フランス校に進学を考えている皆さんへ】
少しでも迷っている人は来た方がいいと思います。来ることをすでに決めている人には「それでいいよ!!」と声を大にして言いたいですね。自分自身は高校生の時から一ミリの迷いもなくフランス校に来ると思っていましたし、ここにいる今もそれが間違いだとは全く思いません。自分の成長が確かに感じられる環境で、料理人としても人としても一皮むけることができる素晴らしい体験ができると思います。
パリ旅行中のTGV内でこのレポートを書いています(笑)
佐々木 優太 (SASAKI Yuta)
大阪府立 咲くやこの花高等学校 卒業
辻調グループ出身校 辻調理師専門学校本科


