和食WEBマガジンWA・TO・BI 日本料理のことば「松花堂弁当」
『あまから手帖』による料理人のための和食専用ウェブマガジン「WA・TO・BI」では、最新の調理技術、大切にされてきた古い仕事、生産者による食材紹介、日本の酒のこと、うつわの知識、雑学など、日本料理にまつわる旬の話題が日々更新されています。
●WA・TO・BI
https://www.watobi.jp/
辻調はそのなかで、「日本料理のことば」を担当し、「へぇ~」と思える語源由来を紹介しています。
2026年10月のテーマは「松花堂弁当」。
日本料理を代表する弁当形式として広く知られる松花堂弁当ですが、その名前がどのように生まれ、どのように広まっていったのかをご存じでしょうか。今回のコラムでは、「松花堂」という名前の由来をたどりながら、その背景にある歴史や文化について詳しく紹介しています。少し長めのコラムですが、松花堂弁当への理解がぐっと深まる内容です。
●ことばのコラム●
「松花堂弁当」の「松花堂」とは? 名前の由来と歴史をひもとく
https://watobi.jp/word/11287.html(無料記事)
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また、ことばのコラムに合わせて、日本料理の岡本健二先生による料理解説も掲載。松花堂弁当の基本的な考え方や盛り付けのポイントについて、実際の料理を例に挙げながら全3回にわたって紹介しています。味や食感、調理法、彩りの異なる料理をどのように組み合わせるのかなど、日本料理ならではの工夫や魅力を学ぶことができます。
●料理のコラム●
・Vol.1-その心得と造り-
・Vol.2-八寸-
・Vol.3-炊き合わせとご飯物-
上の料理写真撮影:東谷幸一さん
料理は、右手前の枠が造り。戻り鰹焼き霜造り、紅葉鯛松皮造り、烏賊そぎ造り、あしらい。
右奥の枠が八寸。利久焼き、子芋田楽、きのこ菊花浸し、穴子博多蒸し、鶏笹身月環、海老東寺揚げ、銀杏松葉刺し、酢取り茗荷、丸十蜜煮。
左奥の枠が炊き合わせ。蕪含め煮、鰊蒸し煮、菊菜、ニンジン、柚子。
左手前の枠がご飯物。栗ご飯、かます棒寿司に、香の物。
松花堂弁当は、会席料理の流れを一つの箱の中に凝縮したような構成が特徴です。
用意する料理の点数は多いですが、一度に多くのお客様へ提供できるという利点があり、現在も宴席や会合の場などで広く活用されています。
岡本先生いわく、これまでの「日本料理のことば」で取り上げてきた料理も程よく取り入れながら献立を構成したそう。
また、現在ではあまり見かけなくなった手間のかかる仕事や伝統的な調理法も盛り込みました。
穴子の博多蒸し。ものすごく手間がかかる。一口で食べてしまうのが申し訳なくなる...
昔、練り物がごちそうだったのも納得。手間と時間をかけること自体が、ぜいたくだったのでしょうね。
料理一品一品の配置や高さ、彩りのバランスを確認しながら、より美しく見えるよう盛り付けを細かく調整。
松花堂弁当ならではの魅力が伝わるよう、カメラマンやスタッフと相談を重ねながら撮影を行いました。

料理の写真は、今回もとても美しく撮影していただきました。
料理の魅力はもちろん、岡本先生が料理に合わせて選んだ器の取り合わせも見どころの一つです。
ぜひ写真にも注目しながらご覧ください。
単品盛りも良い!
多くのパーツを用意する今回の現場では、宮﨑皓太先生が助手を務めました。
完成した写真からは、料理のおいしさはもちろん、異なる味や調理法、色彩を調和させる日本料理の考え方も感じていただけると思います。
ぜひことばのコラムとあわせてご覧ください。


