【学生ブログ】MCC食品の本気!家庭でも楽しめるプロの味
辻調理師専門学校の高度調理師マネジメント学科の格清です。
私たちの授業科目には「食と環境ワークショップ」のうち
調理職以外の「食」に関わるゲストの方に来ていただきスピーチをしていただきます。
本日はエム・シーシー食品株式会社(MCC食品)の
山内 政宏さん、中西 優花さん、金子 公美さんにきていただきました。
MCC食品は、神戸を拠点とする老舗の調理食品メーカーです。
もともとはレストランや学校給食など業務用向け製品の供給が中心でしたが、
近年は家庭料理市場にも積極的に進出し、幅広い食のシーンでその存在感を高めています。
農業から加工まで一貫して携わり、家庭用製品からレストラン、学校給食まで
多様な市場に向けて商品を展開しています。
例えば、MCC食品の代表的な商品であるジェノベーゼ・ソースは、自社で新鮮なバジルを収穫し、
そのままソースに加工、冷凍して全国のスーパーなどに出荷。
素材の鮮度と風味を活かすことにこだわり、消費者に高品質な商品を届けています。
さて、MCC食品を語るうえで欠かせないのが「100時間かけたビーフカレー」です。
直火で焼き上げた香ばしいルーに、じっくりと炒めて甘味を引き出した
淡路島産たまねぎやフルーツを加え、一晩寝かせたソースが特徴。
自社オリジナルブレンドのスパイスと国産牛肉を合わせ、複雑で深い味わいに仕上げています。
カレールーの焼き上げ・熟成に23時間、仔牛骨などのローストとフォンの煮出しに32時間、
野菜のソテーと熟成に44時間、ソースの煮込みや寝かせ・仕上げに13.5時間、牛肉の煮込みに1時間と、
合計で100時間以上もの手間と時間をかけて作られています。
工場では、コーンスープやカレーなどの製造工程も公開しており、
ブレンドから加熱、包装までの一連の流れを短いビデオで紹介するなど、品質管理と透明性を徹底。
カレーの製造ではスパイスの香りやコクを最大限に引き出す独自の調理法を採用し、
プロの味を家庭でも楽しめる商品づくりに力を入れています。
実際の試食では、2種類のカレー、ミネストローネ、コーンスープ、バジルソース、クリームパスタなどを
味わうことができ、どれも素材の風味や食感が活かされていました。
レトルトや冷凍食品でありながら、「調合ではなく調理する」というMCC食品のこだわりが感じられました。
質疑応答では、再加熱食品特有のにおいや風味についての質問がありましたが、
これは製造の最終段階で行う加熱殺菌工程によるものだと説明がありました。
また、製品の包装も自社で一貫して行っており、品質と安全性への徹底した姿勢が伺えます。
そしてなんと言っても、今回のゲストスピーカーの目玉は、
私たち高度調理技術マネジメント学科の先輩である中西 優花さん!
この食品業界で大活躍されています。
中西さんは、辻調理師専門学校の三年生後期に「第五回ジビエ料理コンテスト」で
見事、農林水産大臣賞を受賞しました。
さらに、2024年9月1日に発売された「かけるごちそうシリーズ」の
「汁なし担々麵の素」を開発されたのも中西さん。
プロの技術と独自の発想力を活かして、日々新しい商品開発に取り組まれています。
先輩が現場で活躍し、次々とヒット商品を生み出している姿は、
私たちにとって大きな刺激であり、目標でもあります。
これからも中西さんの活躍からは目が離せません。
MCC食品は、業務用から家庭用まで幅広い商品ラインナップを展開し、
プロの味を手軽に家庭でも楽しめるよう工夫を重ねています。
今後も「安全で美味しい食品」の提供を通じて、日本の食文化を支え続けていく企業です。
~プロフィール~
辻調理師専門学校 高度調理技術マネジメント学科3年
格清 凌
出身:大阪
趣味:ゲーム
夢:カフェなどのお店を開くこと。
辻調理師専門学校 高度調理技術マネジメント学科3年
チン・ヤカン
出身:中国
趣味:旅行
夢:世界旅行


