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辻調理師専門学校

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【学生ブログ】コメとともにある日本の明るい未来へ

在校生ブログ
高度調理技術マネジメント学科

2025.06.27

皆さんはじめまして。
高度調理技術マネジメント学科3年生の鈴木です。


3年目では「総合演習」、「調理研究実習」、「食と環境ワークショップ」という3つの授業があります。
「総合演習・調理研究実習」では自分の料理に対する疑問を解決したり、究極の食体験について探求したりします。

一方で「食と環境ワークショップ」では、調理職以外の"食"に関わる方法をゲストの方にご登壇頂いたり、
実際に体験してみることによって学び、多角的な視点を身につけられます。

今回は、「食と環境ワークショップ」にて6/12にご登壇頂いた幸南食糧株式会社の橋本太郎さんのお話を
皆さんに共有できればと思っています。


皆さんはおむすびやお米といわれて何を思い浮かべますか?
私にとってはお母さんが手を濡らし、塩をつけて握ってくれた三角形の塩おむすびが記憶に残っています。
遠足に持っていって食べていました。
お米の価格が上がっている今でも、毎日の食卓には当たり前のように並ぶ、私たちにとって欠かせない存在です。

幸南食糧株式会社は高品質な国産米の卸売りや精米を基盤に
炊飯事業やギフト・加工品開発を主軸に事業を展開しています。
また後述しますが、6次産業化の支援なども行っています。

橋本さんはこれらの事業以外にも、おむすび兄さんとして、
全国の子どもたちにおいしいおむすびの握り方を広める食育活動を行っています。
橋本さんはどうしてこのような活動を行っているのでしょうか?

そのきっかけとなったのは、「おむすび」と聞いて
子供たちが何を連想するかというアンケートを実施したことでした。

私にとっておむすびといえばお母さんが手を濡らし、塩をつけて握ってくれたもので、
それを遠足に持って行って食べていました。
しかし、最近の子供の多くはコンビニに売っているおにぎりを想像するようです。

実体験としてもスーパーの会計時、
自分の買い物かごの中には、唐揚げを作るためのにんにく、しょうが、鶏肉などを入れていたのですが、
ふと横の子連れの方の買い物かごを見てみると、
インスタント麺や総菜パン、お菓子など、すでに食べられる状態、
もしくは即席で食べられる状態にできるものが多いと感じていました。

外食や、デリバリーなどのサービスが普及する中で、消費者の食事に対する意識が低下していることは
調理をする我々からしても望ましいことではないため、課題を感じました。


そこで一つの解決策となるのが6次産業化です。
食においての6次産業化とは、食材を生産する1次産業、食材を加工する2次産業、
1次産業と2次産業以外に消費者までの橋渡しをする3次産業をすべて一体となって行うことで、
利益を最大化しようという取り組みです。

どのような飲食店でも、生産者がいなければ食材がなく、
食材がなければ消費者に料理を届けることはできません。

1次産業従事者が減少している現状を鑑みると消費者に料理を届けることができなくなるのは
遠い未来の話ではないということです。

年々、国民の米の消費量が減り、米離れが加速する中で
その現状を少しでも改善しようと橋本さんは各地に足を運び、精力的に活動されています。

皆さんは子供たちの"おむすび"のイメージをどう変えたいと思いますか?


~プロフィール~
辻調理師専門学校
高度調理技術マネジメント学科3年
鈴木 創人

好きなお米のブランドは「福、笑い」です。
粒がしっかりしていて甘みが強いのが特徴です。
興味があれば購入してみてください。