食と環境のワークショップの授業で
先日、大阪シティ信用金庫の鷲尾さんをゲストスピーカーとしてお招きし、
創業融資に関する貴重な講義を受けました。

正直、金融機関のことは漠然としたイメージしかなかったのですが、
今回の学びは、これから何か新しいことを始めたいと考える僕たち学生にとって、
まさに目から鱗の連続でした。
今日は、この刺激的な体験で得た知識と、僕自身の感想を皆さんと共有したいと思います！

・信用金庫って何？身近な存在だった！

まず驚いたのは、信用金庫がどんな存在なのか、その具体的な役割です。
てっきり銀行とほとんど同じだと思っていたのですが、
信用金庫は会員制度による共同組織で運営される非営利の金融機関なんですね。
地域の中小企業や個人事業主を応援して、その地域の経済を活性化させることに力を入れていると聞いて、
なんだかすごく身近に感じられました。

他にも、政府系の日本政策金融公庫についても学びました。
こちらは預金機能がなく、特に創業時の融資で頼りになる機関だそうです。
融資の目安額として、日本政策金融公庫が1,000万円、信用金庫が4,000万円、
そして一般的な銀行が1億円という具体的な数字が示されたのも、
将来の資金計画を考える上でとても参考になりました。
それぞれの機関に得意分野があることが分かったのは大きな収穫です！

・創業計画書が、僕らの「夢」を現実にする第一歩！

講義の中で一番心に残ったのは、「創業計画書」の重要性です。
正直、ただの書類だと思っていました（笑）。

でも、ゲストスピーカーの方が
「ストーリー性」「想い」「リスクの対策」を盛り込むことの重要性を熱く語ってくださいました。

これを聞いて、単なる数字の羅列ではなく、僕らの夢や情熱、
そしてそれをどう実現していくかという具体的な道筋を示すものなんだと理解しました。

創業計画書は、定性的な情報（創業動機、これまでの経験、商品・サービスの特徴、取引先など）と、
定量的な情報（資金計画、収支計画など）で構成されます。
特に、「なぜ成功するビジョンが見えるのか」を、感情論ではなく、
具体的な数字とロジックで説明することの重要性を痛感しました。
運転資金として「月商の2〜3ヶ月分」という具体的な目安も教えてもらえて、
漠然としていた資金計画が少しリアルになりました。
信用金庫の開業支援が、相談から資料作成、補助金紹介まで手厚くサポートしてくれると聞いて、
もし将来、起業するならぜひ相談してみたいと思いました！

・融資のリアルな話：学生の僕が考えたこと

講義では、いくつか興味深い質問も出ました。
例えば、高卒でいきなり融資を受ける場合はどうか？という問いには、
やはり実績の少なさから少額からのスタートになる可能性が高いとのこと。
でも、しっかりした事業計画があれば道は開けるという話だったので、
若いうちから挑戦することの意義を感じました。

そして、僕たち学生にも身近な話題として、YouTubeの「令和の虎」のような出資ルートが
信用金庫の目にどう映るのか？という疑問を思い切って質問してみました。

信用金庫は、短期的な成功だけでなく、事業の持続可能性や地域への貢献度も重視するとのこと。
出資を受けたこと自体はポジティブな要素になるかもしれませんが、
それよりも、その資金をどう使い、どう事業を成長させていくかという
具体的なビジョンがより重要視されると理解しました。
派手なプレゼンだけでなく、堅実な計画が大切なんだなと、金融機関の目線を少し理解できた気がします。

・本日の成果と今後の展望

今回の講義で、僕は金融機関へのイメージがガラリと変わりました。
信用金庫が単なるお金を貸す場所ではなく、地域に寄り添い、
事業を育むパートナーであるということが強く心に刻まれました。
特に、創業計画書の重要性を深く理解できたことは大きな成果です。
将来、どんな分野で起業するかはまだ漠然としていますが、
今回の学びを活かして、自分の「想い」を
「ロジック」と「数字」で表現できる力を身につけたいと強く思いました。

今回の講義は、私の将来を考える上で、大きなヒントを与えてくれました。
いつか僕も、今回のゲストスピーカーの鷲尾さんのように、
熱意と知識を持って人に語れる「本物のビジネス」を創り上げたい。
そのためにも、今日学んだことを忘れずに、これからも様々なことに挑戦していきたいと思います！

～プロフィール～
辻調理師専門学校　高度調理技術マネジメント学科3年
堀部 隼暉（ほりべ しゅんき）

学生サークルSSP運営　SDGsに食から貢献することを目的に活動しています。
日本茶アドバイザー取得 調理と平行して日本茶も学んでいます。
趣味：ランニング（目標はマラソン全国走破！）