日本料理実習・前期期末試験!
梅雨も明け、いよいよ夏休み目前。学生たちは日本料理実習の前期期末試験に挑みました。
今回の課題は、大根を使った 桂むき(皮むき)・短冊切り・千六本。
前期の中間試験では「大根の短冊切り」のみが課題でしたが、今回はさらに難易度が上がり、
技術の幅と正確さ、スピードまでもが試される内容です。
学生たちにとって確かなレベルアップの節目となりました。
実習の時間では、ペアを組んでお互いの練習をサポートし合います。
切った大根はものさしで指定の長さに切れているか確認し、正確さを徹底。
さらに、スピードも採点項目となるため、ストップウォッチで時間を計測しながら取り組みます。
正確さと速さの両方を求められることで、自然と緊張感が高まりました。
ペアを組み、互いにタイムを計測したり、動画を撮影してフォームを確認したり、
大根の厚みや大きさをはかりながら改善を繰り返します。 
「包丁はもっと寝かせて」
「左手の添え方を意識してみて」
先生方からのアドバイスに耳を傾けるうちに、学生たちの表情も次第に真剣そのものに。
切り進めるごとに少しずつ上達していく姿は、まさに努力の積み重ねです。
特に「桂むき」では、ただ薄くむけば良いというものではなく、
大根の持ち方や包丁の動かし方、姿勢が仕上がりに大きく影響します。
そのため、学生同士で動画を撮り合い、自分のフォームを客観的にチェックする練習も行いました。
動画で確認すると、気づかなかったクセや改善点がはっきりとわかり、効果的な学びにつながります。
中には「切った大根を撮らないで~、恥ずかしい!」と照れる学生もいますが、
そんなやり取りの中にも「まだまだ家に帰っても練習しなくちゃ」という思いが伝わってきます。
和やかな雰囲気の中にも、学生たちが真剣に技術を磨いている姿が印象的でした。 
試験当日。
待ち時間の学生たちは、緊張の面持ちです。 
緊張の中でも、これまでの練習を信じて一心に包丁を進める姿は、とても頼もしく映ります。
中間試験で培った基本を土台に、期末ではさらに高いレベルの技術に挑戦しているのが伝わってきました。
試験を終えた学生たちの顔には、安堵と達成感が広がっていました。
「短冊切り」から始まり、今では「桂むき・千六本」まで挑戦できるようになったのは、
前期を通じて努力を重ねてきた証です。
さあ、試験が終わればいよいよ夏休み。
休み明けの実習では、さらに磨かれた技術と自信をもって臨んでくれることでしょう。 
~プロフィール~
辻調理師専門学校 専門講義科目グループ
三好 恵理奈
担当授業 「食品と栄養」「食品学」
チョコレートとコーヒーが大好きで、チョコレート検定やコーヒーインストラクターの資格も取得しています。
授業では、食材の特徴や魅力を、わかりやすく、そして楽しく学べるよう心がけています。


