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M restaurant (エム・レストラン)

フランス校 食べ歩き日記

2020.03.05

今回ご紹介するのは、食の街リヨンにある安価でとてもおいしいと話題の、リヨンの街の人に愛される「M restaurant」です。
このお店はミシュランガイドで「ビブ・グルマン」(手頃な価格で満足度の高い料理を提供するレストラン)として評価されているお店で、この日も開店と同時に入ったのですが、気が付くと全てのテーブルにお客が入っているという人気ぶり。
週末はほぼ満席だそうです。



外観、お店の内装

シェフ M. Julien GAUTIER (ジュリアン・ゴティエ氏)
ゴティエ氏は、リヨンの老舗レストラン「レオン・ド・リヨン」でシェフを務めた後、こちらもリヨンの老舗レストランである「メール・ブラジエ」の現シェフ、マチュー・ヴィアネ氏から今のレストランを引継ぎました。
お店のメニューはリヨンの市場に出回る旬の食材を使用し、2カ月ごとに新たなメニューを考案、提供されています。

このお店の料理は単品でも注文できますが、3品構成なら39ユーロ(アントレ+魚料理もしくは肉料理+デセール)、4品構成なら56ユーロ(アントレ+魚料理+肉料理+デセール)と、いずれも比較的安価で食べることができます。
今回は56ユーロのコースを注文。
多くの種類の料理をご紹介できるよう、2人それぞれ異なる料理を選びました。

アミューズ

火の通ったマグロの身をほぐし、りんごの角切りを合わせてマヨネーズで和え、その上にニシンの燻製(アドック)、周りに温かいポロねぎのブルーテを添えた一品です。

アントレ①

ジャガイモを生クリームベースで柔らかく火を通したものをパテアンクルートに仕立てた一品。
付け合わせに、セルヴェル・ド・カニュといわれるリヨン名物の一品が添えられ、さらにアクセントのある若葉のサラダが添えられていました。

アントレ②

さばの燻製マリネ。
上に青リンゴの角切りと、魚の風味をきかせたマヨネーズソースでセロリに味をつけたサラダを添えた一品。
さばの燻製はほのかに香り、酸味が際立った食材で味の演出をしていました。

ポワソン①

しっとりと仕上げたサーモンのムースと自家製サーモンの燻製に、根菜のピューレ、根菜のコンポートを合わせた一皿。
根菜とサーモンの組み合わせが絶妙な一品になっていました。

ポワソン②

メインのメカジキは低温の油でゆっくりと火を通し、つけ合わせのフヌイユはピューレと、こちらも油でゆっくり柔らかくなるまで通したコンフィが添えられていました。
ソースはレモンの酸味が効いており、さっぱりといただけます。

ビアンド①

仔牛フィレのロティにテット・ド・ヴォーのクロケット、付け合わせにはジャガイモのロティとピューレが添えられています。
ソースは仔牛の出汁をベースにした濃厚なグリビッシュで、ケイパーがふんだんに使われていました。

ビアンド②

骨付き牛バラ肉を柔らかく煮たものに、旬の冬野菜のロティが添えられており、ソースは牛バラ肉を煮込んだ煮汁にコショウの香りをつけたとても香気あふれるソースです。

デセール①

ショコラブランのムースのエクレアに、アクセントとして上にはマンゴーのマーマレードジャム。
ライムの皮で香りをつけたマンゴーのソルベが添えられていました。

デセール②

チューブ状のチョコレートケースに、ジェネピというお酒をベースにしたグラス(アイスクリーム)を詰めた一品。
付け合わせの洋梨のピューレとコンポートとの相性が抜群のデセールでした。

リヨンの街の人がお勧めする素敵なレストラン、ぜひリヨンにお立ち寄りの際は行ってみてください。

M restaurant
住所 47 avenue du Maréchal Foch 69006 Lyon
TEL 04 78 89 55 19
月曜~金曜 昼12時から14時 夜19時30から22時まで
https://www.mrestaurant.fr/