【学生ブログ】食を通じて考えるビジネスと社会とのつなり
こんにちは!
辻調理師専門学校、高度調理技術マネジメント学科3年の柴田倫旭です。
今回は、「食と環境ワークショップ」の授業の一環として行われた、
わかやま産業振興財団の太田さんによる講義について紹介します。
この授業では、食や環境に関する知識を学ぶだけでなく、
食を通じて社会や地域とどのようにつながることができるのかを学びます。
料理人として調理技術を高めることはもちろん大切ですが、
これからは「誰のために料理を作るのか」「食を通じてどのような課題を解決できるのか」
という視点も必要になると感じています。
今回の講義は、まず「ビジネスってなんだと思いますか?」という問いから始まりました。
普段、ビジネスと聞くと、会社をつくることやお金を稼ぐことをイメージしがちです。
ですが、太田さんのお話から、ビジネスとは「誰かの困っていること」と「自分ができる解決方法」を
交換することだと学びました。
例えば、「夜ごはんを作る時間がない」という困りごとに対して、
「おいしい冷凍おかずセットを作れる」という解決方法があれば、
それがビジネスにつながります。
また、「気になっている人に想いを伝えたい」「成功の確率を上げたい」という困りごとに対して、
「おいしい料理とサプライズ演出のサービス」を提供するという例もありました。
このように、ビジネスは特別なものではなく、身近な困りごとに気づき、
それを解決する方法を考えることから始まるのだと感じました。
講義の中では、吉野家やYouTubeを例にしたビジネスモデルについても学びました。
吉野家の例では、「はやい・やすい・うまい」という価値が、
どのようなお客様に必要とされているのかを考えました。
普段何気なく利用しているお店にも、お客様の困りごとを解決するための仕組みがあることを知りました。
また、YouTubeの例では、視聴者、クリエイター、広告主という複数の立場の人たちが関わることで
サービスが成り立っていることを学びました。
視聴者は「面白いものを見たい」、クリエイターは「表現したい」「収入を得たい」、
広告主は「商品をPRしたい」という目的を持っています。
それぞれの目的がつながることで、一つのビジネスモデルが成立しているということが印象に残りました。
太田さんのお話の中で、特に印象に残った言葉が「目配り・気配り・心配り」です。
ビジネスを考えるためには、ただ商品やサービスを作るだけではなく、周りをよく見ること、
相手の状況を考えること、相手の立場に立って行動することが大切だと学びました。
誰が何に困っているのかを見つけるためには、普段から周囲に目を向けることが必要だと感じました。
さらに、「料理の力 × 発想 = 可能性は無限!」という言葉も印象に残りました。
私たちは日々、調理技術や食材について学んでいますが、その力に新しい発想を掛け合わせることで、
料理は人を楽しませるだけでなく、誰かの困りごとを解決したり、
地域の魅力を伝えたりする力にもなると感じました。
また、「ビジネスは天才のひらめきじゃない」というお話もありました。
ビジネスは特別な才能を持った人だけが考えられるものではなく、今ある自分のできることから始め、
小さく試し、周りを巻き込みながら少しずつ進化させていくものだと学びました。
この考え方を聞いて、自分たちでも、日々学んでいる料理の知識や技術を使って、
何か新しい価値を生み出せるのではないかと思いました。
講義の後半では、「小さな掛け算が、未来をつくる!」という言葉がありました。
自分たちが持っている料理のスキルに、誰かの困りごとや、
今あるつながり・道具・アイデアを掛け合わせることで、新しいビジネスのきっかけになると学びました。
その後、私たちは5つの班に分かれて、
食を通じてどのようなビジネスを生み出せるのかについてアイデア出しを行いました。
「みなさんは『食』を通じて、誰のどんな困りごとを解決しますか?」という問いをもとに、
今の自分たちにできることは何かを考えました。
班で話し合う中で、自分一人では思いつかなかった視点やアイデアがたくさん出ました。
同じ「食」というテーマでも、人によって考える困りごとや解決方法が違い、
意見を共有することで発想が広がっていくことを実感しました。
料理を作る技術だけでなく、その料理を誰に届けるのか、
どのように役立てるのかを考えることが大切だと感じました。
太田さんのお話の中で、「知識は武器になる」という言葉がありました。
「私は誰か」「何を知っているか」「誰を知っているか」を考えることで、
自分の強みや周りとのつながりを活かすことができると学びました。
また、興味や関心は知識から生まれるというお話もあり、
普段からいろいろなことにアンテナを張ることの大切さを感じました。
今回の講義を通して、食は単に栄養を摂るためのものではなく、
人と人、地域と社会をつなぐ大きな役割を持っていることを学びました。
料理人として料理を作るときにも、食材を無駄なく使うこと、生産者や地域の背景を知ること、
そして食を通じて誰かの困りごとを解決する視点を大切にしていきたいです。
これからの授業や実習、卒業研究でも、
今回学んだ「料理の力」と「発想の掛け算」を意識しながら取り組んでいきたいと思います。
そして将来は、ただおいしい料理を作るだけでなく、
食を通じて地域や社会に貢献できる料理人を目指していきたいです。
~プロフィール~
辻調理師専門学校 高度調理技術マネジメント学科3年
柴田 倫旭
福岡出身
趣味、音楽を聴くこと、体を動かすことです。


