いま話題のホテルの裏側へ!! インターンシップ奮闘記 【後編】
みなさんこんにちは!
辻調理師専門学校でインターンシップを担当している小峰です。
辻調理師専門学校 調理技術マネジメント学科(2年制)では、
1年生の後期に『インターンシップ』という授業があり、
学生全員が約20のホテルに分かれ、6日間のインターンシップへ行きます!
このブログの【前編】(に続き、大阪ステーションホテルでのインターンシップへ参加した
調理技術マネジメント学科1年生の大原望実さんにインタビューさせていただきました!
【後編】ではインターンシップの振り返りについて、お届けさせていただきます!
「インターンシップに参加して、ズバリどうでしたか?」
大原さん:
とても楽しく充実した6日間でした!
特に、オープンキッチンのビュッフェでは、バースデープレートの盛り付けをしたり、
フルーツの盛り付けをしたり、補充作業を担当したときのことが印象に残っています。
作業の手順やポイントは、先輩に丁寧に説明してもらって、安心して作業出来たのですが、
オープンキッチンだったので、お客様の姿が見えると、責任感をより強く感じました。
大阪ステーションホテルは、海外からのお客様も多く、話しかけられたらどうしようかと
すごくドキドキ緊張しましたが、なるべく笑顔で作業するよう心がけました。
「今回のインターンシップのために、事前の準備は何かしましたか?」
大原さん:
事前授業を通して、大阪ステーションホテルのことを調べて準備はしましたが、
インターンシップ初日の朝に迷って遅刻しないよう、
事前にホテルや集合場所の確認のために下見に行きました。
私は広島出身で、大阪に来てまだ半年で土地勘もなく、
心配は的中して、下見の時に広い大阪駅で迷子になってしまいました。(笑)
これが当日だったら焦っていたと思うので、
事前に確認に行って、本当に良かったと思いました。

「学校の実習にはない、ホテルならではの体験はありましたか?」
大原さん:
宴会部門の研修に入った時、約1,000人近い大規模の宴席がありました。
その食材の準備や仕込みの作業を先輩方と一緒に行いました。
1,000人分の準備がどのくらいの量かというと、
例えば栗の皮むきが、大きなバットに山盛り4杯分もありました。
ホテルの先輩と、辻調のインターン生とで、必死に皮むきをしたのですが、
やはり先輩の作業のスピードの速さには到底かないません。
それでも、作業をするにつれ、だんだん作業に慣れてきて、コツをつかみ始め、
徐々に作業スピードが速くなるのも実感し、大量調理の面白さや魅力を感じました。
「1,000人分の提供の際、キッチンの様子はどうでしたか?」
大原さん:
実際にお客様に提供する直前の盛り付けや仕上げ作業が始まると
準備や仕込み段階の時とはキッチンの雰囲気がガラっと変わり、
良い意味でピリっとしたような、何かスイッチが入ったような空気感を感じました。
学校の実習では感じたことのない緊張感と、連携の良さは圧巻で、すごかったです!

「学校での実習が、インターンシップで役立つことはありましたか?」
大原さん:
オマール海老の下処理など、高級な食材も触らせていただける機会がありました。
辻調の実習でも一度オマール海老をやっていたので、
その時の知識や経験が役に立ち、今回さらに現場でのやり方も教えていただき、勉強になりました。
「インターンシップ参加前のイメージと、実際に体験してみて違った点はありましたか?」
大原さん:
衛生面の管理レベルが、想像以上に丁寧にされていたことに驚きました!
食材を盛り付けるときに手袋をするのですが、汚れていなくても、1品ごとに交換するなど、
頻繁に手袋を交換するルールがあったことにもびっくりしました。
また、手洗いと同じくらい、白衣やエプロンの"コロコロ"(粘着クリーナー)を何度もしました。
髪の毛が落ちないようネットもしているのですが、
出勤してキッチンに入るタイミングだけでなく、作業中にも定期的に"コロコロ"しました。
それを1日に何度行ったかを書くシートもあり、きちんと衛生管理されていて、
ホテルの衛生に対する意識やレベルの高さを体感しました。

「先日インターンシップの振り返りの授業をおこないましたが、どうでしたか?」
大原さん:
研修の際にホテルの方に書いていただいた評価シートと、
自分自身が振り返る自己評価のシートを見比べて、気づいたことがありました。
自分としては、インターンシップでは挨拶や返事は大きな声でしたつもりでしたが、
ホテルからの評価シートをみると、残念ながらそうでもありませんでした。
キッチンの作業音やマスクで、思ったほど声が通らなかったのかもしれません。
逆に、自分は人見知りなので、コミュニケーションに苦手意識があって、
自己評価としては一番低い部分だったのですが、
ホテルからの評価は良い評価がついていて、とても嬉しかったです!
人見知りが発動して、休憩時間に先輩に話しかけたりはできなかったのですが、
研修中には、指示に沿っててきぱき動くことや、
報告・連絡・相談を心がけたことが、良い評価に繋がったのかもしれません。
そういった自己評価と他者評価に差があることに気付けたのも、インターンシップでの収穫です。
これから、学校での授業や実習、アルバイト等でも、気を付けていきたいと思います。

「振り返り授業で、クラスメイトの研修先の話や意見を聞いて、どのように感じましたか?」
大原さん:
「一皿を最初から最後まで自分で作りたいから
ホテルではなく街場のレストランに就職したい」という意見の人もいましたが、
私はホテルのように皆と協力しながら仕事をするのが好きだと改めて感じました。
当初は、同じ作業をずっと続けるのは、飽きるのではと思っていましたが、
インターンシップで約100皿の前菜の盛り付けを担当したときも、
どのようにすれば素早くできるか考えて、試行錯誤するのが楽しくて、
飽きる暇もなく、夢中で作業をしていました。
「なるほど、ホテルでの大量調理が自分に向いていると感じたのですね。
就職もホテルを検討しますか?」
大原さん:
インターンシップ前からホテル就職には興味があったのですが、
今回、実際に研修に行ってみて、さらに魅力を感じました!
オープンキッチンのレストランでは、調理に携わりながら、
お客様の近くで反応を見ることできる面白さや楽しさがありますし、
宴会では、仕込みの作業量がとても多く、繰り返しの大量作業を通じて技術を伸ばせると感じました。
それぞれのやりがいのある仕事を、同じ会社で経験できるのはホテルならではの魅力だと感じました。

「あと1年数か月の卒業までの学校生活で、授業や日々生活に取り入れていこうと思ったことはありますか?」
大原さん:
振り返り授業で、『プロと学生の違い』について班で話し合いをしたときに
やはり、日々の授業や実習の時も、周りをみて先を読んで行動するとか、
計画的に動いたりするという意見が、自分以外のメンバーからも多く挙がりました。
言うだけなら簡単ですが、実際にやるのは難しいので、
残りの学校生活で、意識的に取り組んでいきたいと思います。
そして、一日三食きちんと食べて、健康に気を付けようと思いました。
インターンシップでは休憩はきちんととれていましたが、
やはり一日中、立ちっぱなしで働くのは大変で、
先輩たちの働く姿を見ていると、力のいる作業や、食材や器など重いものを運ぶなど、
ホテルに限らず、調理師として働くには体力も必要だということが体感できました。

「その中で、実際に何か実践に移していることはありますか?」
大阪ステーションホテルのシェフからは美術館、建築物、旅行など、
いろんな所に行って、いろんなものを見て、感性を磨くようアドバイスいただいたので、
時間があるときに街の散歩に行くようになったのも、インターンシップ後の変化の一つです。
また、今週末に祖母が大阪に来るので、一緒に食べ歩きに行く予定です。
まだ知らないホテルやお店がたくさんあるので、どこに行くか迷っています。
インターンシップで学んだことを、今後の学校生活や就職活動にもつなげていきたいです。
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大原さん、取材やインタビューのご協力ありがとうございました!
ホテルでの仕事の特徴や魅力を体感し、
今後の進路選択を改めて考えるきっかけになったことが伝わってきました!
今回のインターンシップで得た学びは、6日間の体験そのものに加え、
その後の『振り返り』と『次の行動』にこそ価値があると考えています。
現場で感じた責任感、自己評価と他者評価の違いといった経験を、
授業や就職活動に結びつけることで、行動と意識は確実に変化します。
自分がどんな環境で力を発揮し、どんな働き方にやりがいを感じるのかを言葉に出来ることは、
将来の進路選択に大きな財産となります。
この授業をきっかけに得た気付きが、残りの学校生活や
今後のキャリア形成の支えとなることを願っています。
改めて、辻調の学生をお受入れいただいたホテルのスタッフの皆様、ありがとうございました。
学生のみなさんも、お疲れ様でした!
~プロフィール~
辻調理師専門学校 専門講義科目グループ
授業担当:製菓学科『社会』
小峰 幸恵
小学生の娘がいるのですが、空前のシールブーム到来!!
"ボンボンドロップシール"の入手に奔走しています。
私自身もン十年ぶりに"シール手帳"を買って、
娘とシール交換をしながら、幼き頃の思い出にひたり、楽しんでいます。


