OSAKA

体に良くておいしい"メニューコンテスト"

調理師本科
調理技術マネジメント学科
高度調理技術マネジメント学科

2026.03.10

こんにちは。「食品と栄養」「栄養学」の授業を担当している畑川です。

3月、徐々に気温も高まり、過ごしやすい季節となってきました。
辻調の1年間の授業も終了し、進級や卒業式にむけての準備に入っています。
1年間、学生はさまざまな料理を学びました。
毎日おいしい料理やお菓子に囲まれ、多くの学びがあったことだと思います。


ところで、料理はおいしいことがとても大切ですが、おいしいだけで良いでしょうか?
私たちは毎日食事を摂り、その食事から栄養素を摂って生きています。
栄養素の摂り方によっては病気になってしまうこともあります。
そのため、料理にはおいしさだけでなく健康に配慮した側面も必要です。

SDGsには「すべての人に健康と福祉を」という目標があります。
調理師にはこの役割を果たす義務があります。そのため、本校では「食品と栄養」という科目にて
栄養素と体の関わりや、病気を予防・改善するための食事について学び、
食事のレシピを考案、実際に提供へとつなげる授業を行っています。
今回はこの授業についてご紹介したいと思います。

みなさん、食事と関係性の強い病気というと、何を思い浮かべるでしょうか?
・・・
多くの病気が食事と強い関係性を持っていますが、その中でも特に
肥満、高血圧症、糖尿病、脂質異常症、骨粗鬆症、貧血は栄養素の摂り方が直結する病気です。
本校ではこれらの病気について学びます。
主に以下のような内容を学びます(詳しい内容は入学してから˖✧°˖✧)。


ここで、大切なことがあります。
病気を予防・改善するためのメニューと聞くと、どうしてもおいしさが半減した
物足りない食事をイメージされてしまいがちです。
たとえ健康的なメニューであっても満足感がなかったりおいしさが半減した食事では、
お客様は食べてくれません。
そのため、おいしさを保ちつつ病気を予防・改善できる食事を考える、ということがとても大切です。

授業では健康的でかつ満足感のあるおいしいメニュー作りについて学び、
これを次はメニュー考案に活かしていきます。
グループごとにテーマを決め、病気を予防・改善できるメニューを考えていきます。



スタンダードな和食でまとめ上げるグループ、留学生のいるグループは韓国料理でメニューを考えたり、
最近人気のビリヤニを健康的なメニューに仕上げたりしているグループなどさまざまです。
そして考えるだけでなく発表をすることでお互いの考案したメニューを共有します。
さらにエントリー制のコンテスト形式で進め、先生・学生による投票で優勝したグループのメニューは
先生の昼食として職員食堂で提供されます(職員食堂は先生のみが食事をする食堂)。

優勝したグループについては、実際に提供する前に試作を行います。



試作では普段授業では使用しない大きな魚の「さく」から切り身にしていきます。
はじめての作業に緊張です・・・!


こちらの学生はドレッシングの試作です。
みかんと水菜の量とドレッシングのバランスを考えながら調味料を合わせていきます。


辻調の職員食堂は「東テスティパル」という企業に委託していますので、
学生が試作した料理を東テスティパルのみなさんにプレゼン、試食をしてもらいます。

さまざまな課題を乗り越え、実際に職員食堂で提供されたメニューはこちらです!


今回優勝したメニューは肥満・脂質異常症をテーマにしたものでした。
このメニューのポイントはこちらです。


実際に食べた先生からは、
「おいしい」「年に数回このようなイベントをしてほしい」などの意見をいただき、大好評でした。

食事は私たちの体を作る大切なものです。
毎日どのようなものを食べるかによって明らかに私たちの体は変わります。
しかしながら、少しずつ世の中は変わっているものの、
まだまだ健康的な食事に対してマイナスイメージを持つ人々はいます。
健康的でおいしい食事を作ってくれる調理師が増えることは今後の社会においてとても重要であり、
調理師を目指すみなさんには規定概念にとらわれず前向きな気持ちで頑張ってほしいと願っています。



~プロフィール~
辻調理師専門学校 専門講義科目グループ
畑川 美耶子

担当授業「食品と栄養」「栄養学」   
石川県金沢市出身
アイドルグループを推しながら、各地でレストランやパティスリー、ブーランジェリー、神社やお寺を巡る毎日