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辻調理師専門学校(大阪)

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調理師学校なのに、フランス語?中国語? 辻調の"意外な授業"に潜入!

中国料理
日本料理
西洋料理
調理技術マネジメント学科
高度調理技術マネジメント学科

2026.07.30

皆さん、こんにちは!

突然ですが、皆さんは「調理師学校の授業」と聞くと、どんな授業をイメージしますか?
最もイメージしやすいのは「調理実習」だと思いますが、
他にも、食品の栄養に関する知識、調理をする上での
衛生管理といったものを勉強する授業をイメージするかと思います。
しかし、この辻調には、「料理のための外国語」といって、外国語を勉強するための授業が行われています。

2年制の調理技術マネジメント学科では、2年生になると料理にちなんだ専門的な外国語も学びます。
何語を学ぶかはクラスによって以下のように決まっています。

・日本料理マスタークラス → 英語
・西洋料理マスタークラス → フランス語かイタリア語
・中国料理マスタークラス → 中国語

本格的なフランス料理やイタリア料理、そして中国料理を学ぶには、
それぞれの国の言語も理解しなければいけません。
では、日本料理を学ぶのになぜ英語を学ぶのでしょうか?
それは、日本料理の魅力を外国人に伝えたり、
来店した外国人を英語でおもてなしできるようになることを目指すためです。
こうした理由から、専門とする料理によってどの外国語を勉強するかが決まっています。

「調理師学校で外国語を勉強!?」と驚いた人も、きっといらっしゃいますよね。
このブログでは、辻調の外国語の授業がどのようなものなのかを紹介します!
「外国語は苦手だなあ~...」という人こそ、是非読んでもらいたいと思います!

ちなみに、各外国語の教科書はこちらのものを使っています。
全て辻調オリジナルの教材です。

●英語
英語の授業では、学生が2人1組の班を作って「客役」と「店員役」に分かれ、
飲食店でのやり取りをすべて英語で行う「パフォーマンス発表」を実施しています。
各班で原稿を事前に作成し、その内容をもとに発表します。

こちらは、とある班の原稿の一部です。

例えば、出迎えの場面では、

店:Welcome to Tsuji.(辻レストランへようこそ)

という挨拶のあと、予約の有無や名前の確認などのやりとりを行います。

飲み物の注文では、

店:Would you like something to drink?(お飲み物はいかがなさいますか)

と尋ねて客に注文を取り、追加注文の有無の確認を経て、最後に飲み物を提供します。

ただ単に英語を話すだけでなく、小道具を使ったパフォーマンスも取り入れています。

学生からは、「本番になって台詞が飛んでしまった」、「台詞を覚えて皆の前で話すのは緊張した」という声や、
「自分が働いた時に英語で接客できる可能性を発掘できた」、
「発表のためにした暗記だけど、実際にバイトなどでも使える表現が多くて、覚えて得をしたと思った」
といった声が上がっています。

英語の授業では、調理器具・食材・調味料・料理説明構文などの「調理英語」に加え、
接客英語も学ぶことができます。

●フランス語
続いて、フランス語の授業を紹介します!
料理では、見た目の美しさを表す「彩り」がとても大切です。
この授業では、レシピを見ただけで食材の色をイメージできるように、
フランス語で色を表す言葉(色形容詞)を学びます。

授業では、教員がフランス語で色の名前を言い、学生はその色だと思うカードを選びます。
ゲーム感覚で楽しく色の表現を覚えることができます。
学生たちも「(先生のスピードに)追いつかん!」「これで合ってる?」と必死です。
正解を発表するたびに「やったー!」や「先生、もう一回!」となかなか盛況でした。

外国語の授業というと、机に向かってノートに書くイメージがあるかもしれません。
しかし、実際に料理の現場では、食材や調理器具を手に取りながら外国語を使う場面がたくさんあります。
この授業では、実際の調理現場に近い環境を意識しながら、頭だけでなく体も使ってフランス語を学びます。

●イタリア語
3年制の高度調理技術マネジメント学科3年制では、
西洋料理コースの学生は2年生の前期にイタリア語、
3年生の後期にフランス語と、在学中に2つの言語を学びます。

半年間という限られた期間で、2年制の調理技術マネジメント学科と
ほぼ同じレベルの内容を学習するため進度は少し早くなりますが、
「簡単なレシピの内容を理解できるようになること」を目標にしています。

今回は、2年生のイタリア語の授業の様子をご紹介します。
この日は料理名の理解に必要な文法や構成を何回かに分けて学習してきた総まとめとして、
料理名を日本語に翻訳し、その料理写真を選ぶ課題に取り組みます。
現地のリアルなイタリア料理を感じられるように、
料理名と写真はイタリアの有名な料理サイトから選んできたもの。

料理名から食材や調理法を読み取り、どんな料理か想像力を働かせながら写真を選んでいきますが、
30品近い写真の中から選ぶのは意外に難しく、なかなか見つけられないものもあります。

作った料理に名前をつける。料理人にとって大切なことのひとつです。
いろいろな料理名に触れることで表現の幅を広げ、
自身の思いを込めた料理名をイタリア語でもつけられるようになるといいですね。

●中国語
中国語で使われる漢字(簡体字)は、日本語の漢字と似ているものもありますが、
意味や形が異なるものも少なくありません。
また、中国語は英語・イタリア語・フランス語のような表音文字ではなく、
漢字そのものが意味を表す「表意文字」です。
そのため、中国語の授業では、漢字(簡体字)と発音を表す「ピンイン」を一緒に学んでいきます。

この日はカルタ形式のカードゲームを使いながら、
単語の意味、簡体字、ピンインを正しく覚えられているかを確認しました。
教員が中国語を読み上げると、
学生たちは机の上に並んだカードの中から該当するものを探し、一斉に手を伸ばします。

このカードゲームは早い者勝ちのため、学生たちはみんな真剣そのもの。
「楽しい!」という声が多く、楽しみながら中国語を学んでいる様子がうかがえます。
このように、ゲーム形式の活動を取り入れることで、中国語の知識を自然に定着させていきます。

また、「総合調理実習」(レストラン形式の実習→紹介ブログはこちら)では、
サービス担当の学生が料理名を中国語で発音した後、
日本語で料理の説明を行い、お客様役の学生に料理を提供します。

中国語教員は、サービス担当の学生が料理名を正しく発音できているかをチェックしています。
実際のレストランを意識した実践的な学びの一つです。

実習前には、「むりー!」「発音聞いてください!」と緊張した様子を見せる学生もいます。
しかし、いざ本番になると、みんなしっかりと料理名を発音しています。



料理名を中国語で発音できるようになると、中国を訪れた際にレストランで注文するときにも役立ちます。
中国料理を学ぶ学生だからこそ、中国語にも触れながら、料理への理解をさらに深めています。

日本料理の魅力を海外の人々に伝えたり、日本を訪れた外国人に接客するためには英語が、
そして、本場の西洋料理を理解するためにはフランス語やイタリア語、
そして同じく、本場の中国料理を理解するためには中国語が大切です。
このように、料理を学ぶ上では、外国語を勉強することも非常に大切なのです。
料理のために外国語を学ぶ授業。そんな"a whole new world"が皆様を待っていますよ!

~プロフィール~
辻調理師専門学校 専門講義科目グループ
多田羅 平(たたら たいら)

担当科目:料理のための外国語(英語)、英語コミュニケーションⅠ・Ⅱ
みかんで有名な愛媛県出身。
自宅近くの行きつけの居酒屋に飲食に行くのが好きで、そこで特によく注文するのは
「鮃(ひらめ)の昆布締め」。あのコリコリとした食感がたまらなく好きです。
また、自身の英語学習のため、プライベートの時間を使って、
海外ドラマのスクリプト(台本)分析をしています。