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リヨンのMarchéマルシェ紹介その① サン=タントワーヌ・セレスタンのマルシェ

フランス校日記

2020.10.29

Bonjour, フランス校教務部です。
地産地消やトレーサビリティ、フェアトレードと言った、食に関する倫理性が注目を集める今日、日本でも各地で開かれることの多くなったマルシェ。
何と言っても、中間業者を介さず、生産者から、新鮮で安全な食材を直接購入することができるのが魅力ですよね。
また、生産者から商品の説明を聞いたり、話をしたりすることが楽しみで、マルシェに通われる方も多いのではないでしょうか。


ソーヌ川沿いで開かれるサン=タントワーヌ・セレスタンのマルシェ。

野菜屋さん。季節の野菜がずらりと並ぶ。

フランスは、都市部は言うに及ばず、規模の小さな町や村でも、必ずと言っていいほどマルシェが開かれているマルシェ大国です。
もちろん、スーパーマーケットも人で賑わっているのですが、食品はマルシェでしか買わないとか、週末は必ずマルシェに出かけるというフランス人は多くいますし、近郊にスーパーマーケットのない方や、移動手段の限られる方にとって、マルシェはライフラインの一部と言うことができるでしょう。
いずれにしても、フランス人にとって、マルシェは、生活に欠かすことのできない日常的な存在なのです。

秋の味覚、キノコ類も多く出回り始めました。

肉屋さん。精肉の他に豚肉加工食品を扱っているところも多い。

さて、フランス校近郊の都市リヨンでも、多くのマルシェが開かれています。
その中から今日は、リヨンで最もポピュラーなマルシェの一つである、サン=タントワーヌ・セレスタンのマルシェを紹介したいと思います。
このマルシェは、フランス校のガイダンス期間に実施する、リヨン見学ツアーの行程に組み込まれているため、フランス校生にとって最初に訪れるマルシェでもあります。

魚屋さん。新鮮な魚介を求めて足繁く通う有名シェフの姿も。

パン屋さん。フランス人とは切っても切り離せません。

リヨンにはローヌ川とソーヌ川という2つの川が流れていますが、サン=タントワーヌ・セレスタンのマルシェは、ソーヌ川左岸のサン=タントワーヌ河岸とセレスタン河岸で、毎週火曜日から日曜日の午前6時から午後1時まで開かれます。
100を超える生産者が出店するリヨンで最も大きな食料品のマルシェで、品質と品揃えに定評があるため、早い時間に行くと、買い出しに来た著名なシェフの姿を目にすることもあります。

こちらもフランス人の生活に欠かせないチーズ屋さん。リヨン周辺のものがメインだがフランス各地のチーズが揃う。

山羊乳チーズの専門店。

ローストチキンを売る屋台も。一羽か半羽で購入できる。

マルシェの対岸には、世界遺産に登録されている旧市街や、古代ローマ劇場跡で有名なフルビエールの丘、その上に建つノートル・ダム大聖堂を望むことができますので、散歩のコースとしてもお勧めです。
買い物と風景を楽しみながら、川沿いをゆっくり散策し、歩き疲れたら川沿いのカフェで一息。
もしリヨンを訪れる機会があれば、せっかくなので少し時間をかけて、サン=タントワーヌ・セレスタンのマルシェを満喫してみると良いのではないでしょうか。