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【9年越しの続編】知られざるマカロンを訪ねて 2

フランス校 食べ歩き日記

2026.09.21

9年前、3回目のフランス校勤務の時に「知られざるマカロンを訪ねて」と題し、いろいろな地方のマカロンを紹介しましたが、今回もインターネット等で探し、訪れた町、村のマカロンをご紹介していきたいと思います。

【MASSIAC 】

(左)マカロン・マシアコア(右)断面

Macaron Massiacois
オーヴェルニュ・ローヌ・アルプ地方Auvergne-Rhône-Alpes、カンタル県Cantal、マシアックMassiacという街で、クレルモン=フェランClermont-Ferrandの南約60kmに位置しています。以前紹介したマシアックのマカロンとは別の店のもので、接着に蜂蜜を用いて2つ重ね合わせて作られています。薄くカリッとした表面の中に軽くてしっとりした食感のノワゼットの生地があり、蜂蜜との組み合わせが、やはり病みつきになるようなおいしさでした。

【LANGEAIS】

(左)マカロン・ランジェ(右)断面

Macarons de Langeais
サントル・ヴァル・ドゥ・ロワール地方Centre-Val de Loire、アンドル・エ・ロワール県Indre-et-Loire、ランジェLangeaisという街で、トゥールToursの西約30kmに位置しています。街の中心には15世紀に建てられたランジェ城がシンボル的にそびえ建っています。マカロンというと基本的にアーモンド、卵白、砂糖から出来ているものですが、ここランジェのマカロンはふんわりしっとりとしていて軽い弾力のある食感が独特に感じられます。今まで食べてきた中でも驚きの食感のマカロンでした。

【Cabourg】

(左)マカロン・クラックレ(右)断面

Macarons craquelés
ノルマンディ地方Normandie、カルヴァドス県Calvados、カブールCabourgという街で、カンCaenの北東約30kmに位置しています。綺麗な白浜の海岸のそばに位置し、夏のバカンス時には多くの来客でにぎわっています。カブールで見つけたマカロンは1㎝程度と薄く作られていますが、中はしっとりとしていてアーモンドの香りがしっかりと感じられました。

【SARE】

(左)マカロン・バスク(右)断面

Macarons Basques
ヌーヴェル・アキテーヌ地方Nouvelle-Aquitaine、ピレネー・アトランティーク県Pyrénées-Atlantiques、サールSareという街で、ほんの数キロ走ればスペインとの国境に至るバスク地方の小さな村です。直径は7㎝程ですが、厚さがあり、しっとりとしたていますが食べていると歯に少し粗目のアーモンドが当たり、とても楽しい食感のマカロンでした。

【SAINT EMILION 】

(左)サンテミリオンのマカロン(右)断面

Macarons
ヌーヴェル・アキテーヌ地方Nouvelle-Aquitaine、ジロンド県Gironde、サンテミリオンSaint-Emilion という街で、ボルドーBordeauxの東約40kmに位置しています。ワインの産地として知られています。よくワインの産地サンテミリオンなので「甘口の白ワインを入れて作られている」といわれていますが、原材料には「vin blanc」の表記がないのでおそらく使われていないと思われます。1㎝にも満たない厚さで表面には細かめのグラニュー糖を付けて焼かれており、表面はサクッと中はふんわりと歯切れのよいマカロンでした。

【Nouvelle-Aquitaine Amélie-les-Bains-Palalda 】

(左)マカロン・ア・ランシエンヌ(右)断面

Macarons à l'ancienne
オクシタニー地方Occitanie、ピレネー・オリエンタル県Pyrénées-Orientales、アメリー・レ・バン・パラルダAmélie-les-Bains-Palaldaという街で、ペルピニャンPerpignanの北西約30kmに位置しています。この街は温泉保養地として知られ、ヴァカンス時期には多くの旅行者が疲れを癒しにこの街を訪れています。表面はカリッとしていて中は少し硬めですがしっとりしています。少し癖がありますが、ビターアーモンドがほのかに香り、私には好ましく感じられました。

【Arles sur tech】

(左)アルル・シュール・テックのマカロン(右)断面

Macarons à l'ancienne
オクシタニー地方Occitanie、ピレネー・オリエンタル県Pyrénées-Orientales、アルル・シュール・テックArles sur tech という街で、先述したアメリー・レ・バン・パラルダAmélie-les-Bains-Palaldaの東約4kmに位置しています。こちらのマカロンは最初にご紹介したマシアックのマカロンと非常に似ていて、表面の膜は薄く、その中にしっとりふんわりとしてアーモンドが香る生地が特徴的でした。こちらのマカロンはアーモンドを皮ごと使用しており、二枚のマカロンの間には何も挟まれていないようでした。

【Millas 】

(左)マカロン・カタラン(右)断面

Macarons Catalans
オクシタニー地方Occitanie、ピレネー・オリエンタル県Pyrénées-Orientales、ミヤスMillasという街で、ペルピニャンPerpignanの西約20kmに位置しています。このマカロンもアーモンドではなくノワゼットを皮ごと使用して作られています。表面はごつごつして少し硬めですが、中は蜂蜜が使われているのでしっとりと柔らかくなっています。

【Allauch 】

(左)マカロン・オ・ザマンド(右)断面

Macarons aux amandes
プロヴァンス・アルプ・コートダズール地方Provence-Alpes-Côte d'Azur、ブーシュ・デュ・ローヌ県Bouches-du-Rhône、アローシュAllauchという街で、マルセイユMarseilleの北東約10kmに位置しています。この街の特産品としてsuce-mielという蜂蜜から作られた柔らかい飴やヌガーなど蜂蜜を使用したものがたくさんあり、このマカロンもその一つです。絞り終わりの形がそのまま残るくらい少し硬めの生地ですが、蜂蜜が多めに入っているのか表面も見た目ほど硬くはなく中もしっとりとしていて皮付きアーモンドのコクがしっかりと出ています。

【GRASSE】

(左)グラースのマカロン(右)断面

Macarons
プロヴァンス・アルプ・コートダズール地方Provence-Alpes-Côte d'Azur、アルプ・マリティム県Alpes-Maritimes、グラースGrasseという街で、映画祭で有名なCannesの北約20kmに位置しています。グラースは香水の街として世界的に有名な街。この街で見つけたマカロンは皮なしのアーモンドを使い、卵白を泡立てずに作って絞っているようです。このマカロンもアーモンドがあまり細かくされておらず、粒をかむたびにアーモンドの香りが沸き立ってきます。

この取材を通して一口に「マカロン」と言っても使っているナッツが違ったり、パウダーの粗さが違ったり、泡立てているもの、泡立てていないもの、いろいろな食感と味わいが違い、長年引き継がれていることの意味が少しわかった気がしました。

皆さんもフランスに訪れた際には滞在される街でスペシャリテとして作られているマカロンを探してみてください。