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毎日新聞「美食地質学」 第8講 伊豆衝突帯の恵み キンメダイ

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美食地質学入門

2023.11.08

11月7日(火)刊行の『毎日新聞・夕刊』に、「美食地質学」が掲載されました。

「美食地質学」は、食通のマグマ学者・巽好幸先生と、辻調理師専門学校の教員が、地質学と美食の関係をテーマに、それにまつわるお料理とお酒を楽しみながら対談をおこない、理解を深めていくという企画です。

今回の対談は、辻調理師専門学校の日本料理・松島愛先生が担当しました。お隣にいらっしゃるのが巽好幸先生(ジオリブ研究所所長)です。料理と食材の話は松島先生から。その背景にある地質のメカニズムを巽先生からというクロストークです。

こう見えてしっかり対談していますよ!笑

第8講のテーマは「伊豆衝突帯の恵み キンメダイ」。
飛び出た目と真っ赤な体のキンメダイ。タイと付いてもタイではなく、深海魚なのは有名な話。
キンメダイはの生息域は、最深2500メートル。日本一深い駿河湾の恵みについて、勉強になる「へぇ」が満載の回となりました。

>毎日新聞「美食地質学」第8講 伊豆衝突帯の恵み ―キンメダイ
https://mainichi.jp/articles/20231107/dde/012/070/001000c(閲覧には会員登録が必要です)


奇跡的に撮れた、目が光るキンメダイ。目が出ているのが鮮度の良い証だそう
脂が多い分、足が早いのですが、そこは駿河湾の条件と漁の仕方により解決するというのは松島先生の談。


今回の料理は、日本料理の太田好成先生が担当しました。
太田先生のご出身は静岡県。伊豆衝突帯の恵みを受けた食文化で育ったとのことで、料理もこだわりの「静岡づくし」でした。

酒の肴となるのは、金目鯛桜の葉香り焼き、伊豆のニューサマーオレンジを使った和え、そして金目鯛チップス浜納豆風味です。
後ろにあるのは金目鯛の煮つけ。ダイナミック。
しめの金目鯛だし茶漬けには、これも静岡の天然岩海苔と天城産山葵佃煮、そして山葵を。


金目鯛といえば煮つけ!ということで、お酒たっぷりの煮汁で仕上げました。
撮影の部屋にはずっと煮つけの良い香りが漂っていて、匂いだけで飲める!と"呑兵衛"たちも大興奮。
そんな呑兵衛たちも、こちらの煮つけは珍しく白ご飯と一緒にいただきました。


太田先生と、助手をつとめてくれたTA(ティーチングアシスタント)の坪井さん


今回のお酒は、静岡県・杉井酒造さんの「杉錦 生もと純米大吟醸」でした。
穏やかな香りで甘すぎない純米大吟醸! 瓶がかなり空きました笑

みんな見たことがないぐらい立派な金目鯛だったので、つい先生との比較を。
こんなに大きく育ったのも、伊豆衝突帯の恵みがあったからこそなんですね。


次回の掲載は、毎日新聞夕刊12月5日発行を予定しています。
どうぞお楽しみに。