OSAKA

辻調理師専門学校

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子ども食堂ってどんなところ?

在校生ブログ
高度調理技術マネジメント学科

2018.11.29

こんにちは。

突然ですが、最近「子ども食堂」という言葉を耳にする機会が増えたような気がしませんか?
ですが、実際はどのようところなのかご存じでない方もいらっしゃると思います。
私も参加する以前と、それ以後ではイメージも変わりました。

先日、『子ども食堂の現在とこれから』というテーマのもと勉強会がありました。
非常に興味深い内容でしたので、今日はそのことも踏まえ「子ども食堂」というものに触れていきたいと思います。

そもそも子ども食堂とは・・・?

一般的には、貧困層や孤食を抱える子どもに対して無償で食事を提供する場所という認識があるようです。また、子ども食堂とは言いつつ実際には公共食堂や地域食堂のような機能が強いものもあります。
その名称が初めて使われた 2012 年、1 号店ともいえる食堂では「子どもが 1 人でも安心して来られる無料または低額の食堂」と銘打って食事が提供されました。

まだぴんとこない感じがします・・・

そこで、現在の主となる対象目的を大きく 3 つに分類してみました。
1「子どものため」、2「地域のため」、3「食のため」
1は先ほど例にも挙げたように子どもへの支援としての機能を持ちます。

2はコミュニティ形成を通して地域福祉を促すような働きがあります。
3は変化、あるいは衰退する食文化の継承、非健康的な食生活の改善を含みます。

いくつか具体例を出したいと思います。

先日の勉強会での調査報告によると、ある市では1、2の機能が強く、区域による子どもと大人のつながりを強固にすることによって、孤食を防いだり、居場所をつくろうという試みが見られました。
私自身が参加した『いろは』という食堂では、それに加え3の要素もあり、世代を追うごとに顕著化する魚離れや、もはや当たり前になった化学肥料に対する不安視から、有機食品を使った魚中心の料理を提供していました。
また、英語圏では有名なジェイミーオリバー氏はアメリカの子どもたちの肥満問題を嘆き、伝統的で健康的な食生活の重要性を説き、レストランも開きました。

このように子ども食堂のスタイルは、目的に応じて多様化します。

機能は違えど、それぞれニーズを埋めていることを考えると、限定された定義は必要ないのかもしれません。

子ども食堂に参加してよかったと思うことがあります。
それは、力になれる、ということです。

この活動はまだボランティアとしての側面が強いため、特に資金的な問題が浮かび上がることが多々あります。もちろん収益を上げることが目的の食堂ではありません。
ただ、実質的効果を発揮するため継続的な取り組みにしようとすると、ある程度の費用がかかります。その資金をどのように調達するかが大きな課題と言えるでしょう。

私には金銭的支援はできません・・・

でも、料理人として参加することはできます。
たったそれだけでも、確かに力になれたと感じています。

たとえ料理人でなくても、それは同じことだと思います。

あと、楽しかったです。
こんな風に。

文章多めでしたが、最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

色白たろう
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