フランス校から来校!ナレ先生の特別実習
はじめまして、みなさん。
西洋料理クラス、担任の山内です。
辻調理師専門学校にはフランスのリヨン郊外にも学校があるのはご存じですか?
1980年の開校以来、多くの学生がフランス校に進学しています。
フランス校は春と秋のコースに分かれていて、最初の5か月間はフランス校で
フランス人シェフの指導のもと基礎技術や調理知識を習得。
もちろんフランス語もフランス人の先生からしっかり学びます。
そのあとの5か月間は実際に現地のレストラン、パティスリーなどでお店の一員として研修を行います。
このような経験は辻調の学生しかできません。
実は私もフランス校の卒業生です。
沢山の思い出があり、今でも鮮明に覚えています。
その時の経験が今の私のベースになっていることは言うまでもありません。
さて、少し前にはなりますが、辻調フランス校シャトー・ド・レクレールからナレ先生が来校しました!!
そのタイミングに合わせて西洋料理クラスでは特別実習を行いました。
しかもナレ先生は*M.O.F.をもつ凄い先生なのです。
ちなみに私も学生時代ナレ先生に教わりました。
*M.O.F.とは?
フランス国家最優秀職人章を授与された職人を指します。
襟にトリコロール(フランス国旗の色)が入ったコックコートの着用が認められています。
今回は「牛フィレ肉のステーキ、マスタードソース」の実習を行いました。
通常であれば今回の実習ポイントを説明した後、すぐに実習を行うのですが、
今回は最初にナレ先生に講習をして頂きました。
言語は当然フランス語です!!
講習を受けた後に実習へと進みます。
ナレ先生には学生への実習指導もして頂き、細かなチェックもして頂きます。
フランス語での講習・実習はうまくできたのでしょうか?
「Bonjour(ボンジュール)」の挨拶からいよいよスタートです。
ナレ先生の講習を間近で見られるチャンスです。
いつもとは違った緊張感ですが笑顔も見えますね。
キノコの下処理など丁寧にフランス語で解説しながら進めていきます。
講習のアシスタントは学生が担当しました。
これまでの講習や実習で習ったフランス語の材料名や調理用語などは、聞き取れた学生も多くいました。
さすが、西洋料理クラス!!
ステーキを焼いた後はマデイラ酒でフランベ!
ステーキを焼いた鍋についたうま味を使ってソースを作ります。
これは以前の講習で学んだテクニックですね。さらに理解も進んだことでしょう。
ソースが仕上がり盛付けです。
料理を作っている間も工程一つ一つ丁寧に理由や目的を伝えてくれました。
細部まで丁寧に作業する大切さを実感できる講習でした。
いよいよ実習です。教わった事をしっかり思い出しながら丁寧に進めていきましょう。
早速、ナレ先生のチェックが入ります。
野菜の下処理、カット方法など細かく指導してもらっています。
ステーキを焼き、ソースを作り盛り付けるまでは個人で行います。
ソースの味や状態を見てもらおうと、積極的にナレ先生を呼んで確認をしてもらっていました。
盛付けは急いで行います。
試食時にはナレ先生に牛肉の焼き加減を確認してもらいました。
笑顔があふれています。上手にできたようですね。
授業の最後はナレ先生への質問タイムです。
事前に質問を考えてフランス語で頑張って質問をしました。
「日本料理では何が好きですか?」「日本料理の良いところ教えてください」
「フランスで好きな場所は?」など沢山の質問が出ました。
伝わった時の笑顔が素敵ですね。
「なぜ料理人の仕事を選んだのですか?」という質問には
「子供のころから食べるのが好きで、食いしん坊だったから」と答えていました。
国は違っても料理人を目指す人は食いしん坊が多いようで、それを聞いてみんな笑顔になりました。
最後はみんなで記念写真。
今日の授業は料理のつくり方だけではなく多くの事を得ることが出来たと思います。
最後にナレ先生からのメッセージです。
『料理人の仕事は非常に素晴らしい職業です。
若いうちは多くの事を吸収できます。興味と好奇心を持って多くの事を学んでください。
料理の勉強だけでなくフランス語(語学)も少しでも勉強しておくと
コミュニケーションがとりやすくなり、得られるものも多くなります。
これからも頑張って!また会いましょう。』 エメ・ナレ
ナレ先生ありがとうございました。
~プロフィール~
辻調理師専門学校 西洋料理担当
山内 茂
京都府出身
フランス料理を食べてみたい。それなら自分でつくればいい。
そんな理由で辻調に進学を決めました。
毎日、見た事も食べた事もない料理を勉強するのが楽しかったです。
今でも料理の話を始めたら楽しくて止まらないですね。