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フランス校近郊の町 - Villefranche sur Saône ヴィルフランシュ・シュール・ソーヌ -

フランス校日記

2020.12.03

Bonjour, フランス校教務部です。
フランス校近郊にある魅力的な町を紹介する企画の2回目となる今回は、レクレール校から北東へ約6km程の所にあるVillefranche sur Saôneヴィルフランシュ・シュール・ソーヌ(以下ヴィルフランシュと表記)という町をご紹介します。取材日は1029日です。

ヴィルフランシュを南北に貫くメインストリートのナシオナル通り。ヴィルフランシュで最も古い通りの一つで、全長約1.5㎞。多くの商店が軒を連ねる。


ナシオナル通りにあるノートル=ダム・デ・マレ教会の建立は12世紀に遡る。この歴史的建造物を中心に、ヴィルフランシュは広がって行った。

フランス第2の都市リヨンから、北に約35キロ。見渡す限りのブドウ畑が広がるボジョレーの丘陵地帯(ローヌ県)と、ドンブ地方の広大な湿地帯(アン県)を隔てて流れるソーヌ川の右岸、ボジョレー側にヴィルフランシュはあります。

フランス校生の研修先でもある製菓店、パティスリー・ルジューヌもナシオナル通りに店を構えている。



町の中心部には劇場がある。クリスマスが近づくと、劇場に面する広場プラス・デ・ザール(芸術広場)にはクリスマスマーケットが開かれ、多くの人で賑わう。

1140年、Beaujolaisボジョレーという名の起源であり、かつてボジョレーの首都として栄えた町、Beaujeuボージューの諸侯が、リヨンの強大な大司教との覇権争いの戦略的拠点として、パリとリヨンを結ぶブルゴーニュ街道(現在の高速道路A6号線)沿いに城壁に囲まれた町を築きました。そして、人口を増やすために、町の住人には土地を無償で提供するなどの特権(Franchiseフランシーズ)が与えられたことから、その町にヴィルフランシュ(Villeヴィルは「町」を意味する)という名前が付いたと言われています。その地理的好条件もあって、ヴィルフランシュは交易地として発展を続け、1540年にはボージューに取って代わり、正式にボジョレーの首都となりました。

ヴィルフランシュの鉄道駅。リヨンまでは直通の普通列車で30分足らず。また、ブルゴーニュ観光の起点として便利なBeauneボーヌまで約1時間20分。レクレール校からバスが出ている。

今日、約37,000人の人口を数え、ボジョレー地区で唯一の市街地であるヴィルフランシュは、ボジョレーワインの一大集散地として知られていますが、町の中心部には多くの行政施設が集まり、郊外には大規模な工業地帯が広がっていて、「ボジョレーの首都」の名の通り、ボジョレーの行政と経済を一手に担う町として発展を続けています。


ヴィルフランシュの郊外には大型のスーパーマーケットやボーリング場などの娯楽施設があり、レクレール校からはバスやタクシーで行けるのでとても便利。

ワイン愛好家であれば、ヴィルフランシュを拠点に、ボジョレーの丘に点在するワイン産地を巡ってみると良いでしょう。また、あまり知られていませんが、ヴィルフランシュには、ナシオナル通り近辺に多くの歴史的建造
物があり、観光地としての魅力も備えていますので、観光目的で滞在してみるのも良いかもしれません。