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リヨン最新スポット「Confluenceコンフリュアンス地区」

フランス校日記

2020.12.24

Bonjour, フランス校教務部です。
前回の「フランス校日記」では、リヨンを流れるソーヌ川の水上バス「ヴァポレット」をご紹介しましたが、今回はヴァポレットの発着地の一つで、リヨンの人気スポットであるコンフリュアンス地区をご紹介したいと思います。



いつも多くの人で賑わうショッピングモールの外観と内観。100を超えるショップとレストランの他、ホテルとシネマコンプレックスが入っている。

「合流点」を意味するその名の通り、コンフリュアンス地区は、リヨンを流れるソーヌ川とローヌ川の合流点を南端とし、リヨンの主要駅の一つであるペラーシュ駅までの約2kmにかけて広がる半島状のエリアを指します。
リヨン2区の先端部分と言うと分かり易いかもしれません。


ショッピングモール横のドック沿いにあるモダンな集合住宅。

ソーヌ川沿いの遊歩道。かつて貨物列車が通った線路が残されている。

実は18世紀後半まで、ソーヌ川とローヌ川の合流点は、現在ペラーシュ駅のあるAinayエネイ地区でしたが、1771年、リヨンの人口過密緩和策として、エネイ地区から下流部約2kmを埋め立てる巨大プロジェクトが着工されました。
その後約70年の埋め立て工事によって出来た約150ヘクタールの造成地には、軍需工場、ガス工場、刑務所、屠畜所、工業港、倉庫、卸売市場等が誘致され、19世紀後半~20世紀にかけ、工業地帯として、リヨン経済を支えて行くことになります。


大手不動産プロモーターのオフィスとショールームが入る建物。「オレンジ色のキューブ」と呼ばれている。

1995年、リヨン市長Raymond Barreレイモン・バールの発案により、リヨンの中心街を2倍の規模に拡大する目的で、コンフリュアンス地区の再開発が決定され、2000年を境に、自然環境に配慮した持続可能な発展を標語に、次々と斬新な再開発プロジェクトが実現されることになります。


ニュース専門放送局ユーロニュース本社。壁の2つの窪みは採光のため。

かつて砂糖の貯蔵庫だった複合文化施設「ラ・シュクリエール」。2003年開催のリヨンビエンナーレではメイン会場となった。

現在、コンフリュアンス地区には、リヨンカトリック大学を始めとした7つの高等教育機関、1600を超える企業のオフィスの他、ショッピングモールやコンフリュアンス博物館を始めとした娯楽・文化施設が充実しているのに加え、ソーヌ川沿いに整備された遊歩道、緑地や公園が多くある等、住環境の良さも魅力となっていて、2003年に約6000人であった人口が、現在では12,000人となり、2030年までにはリヨン市が目標に設定している17,000人に到達する見込みとのことです。


コンフリュアンス地区のみならず、今やリヨンを代表する観光スポットとなったコンフリュアンス博物館。設計はオーストリアの設計事務所コープ・ヒンメルブラウ。

このように、現在リヨンの中で最もダイナミックに動き続けているエリアであるコンフリュアンス地区。
トラムやバス等、アクセス方法は沢山ありますが、お勧めはやはりショッピングモール横のドックに到着する水上バスです。
また、ペラーシュ駅からは徒歩15分程なので、遊歩道の整備してあるソーヌ川沿いを、のんびり歩いて行くのも良いかもしれません。リヨンにお越しの際は、是非一度足を延ばしてみることをお勧めします。