FRANCE

辻調グループ フランス校

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サービス実習も面白くてためになります!

フランス校日記

2022.05.02

Bonjour! フランス校教務部です。

フランス校生活ももうすぐ1か月、早いものでもう5月になりました。
5月1日はいわゆる「メーデー」ですが、フランスではスズラン(ミュゲ muguet)を贈る風習もあります。
この日だけは、誰でもスズランを販売できるので、街には路上でスズランを売る人を見ることができます。

そこで、エスコフィエ校の地元レイリューはどうだろうかと見に行ってみました。
すると、少年が2人、スズランを売っていたので、それぞれ購入してみました。
お花屋さんで売っているようなラッピングされたものではありませんが、素朴なスズランは、「幸運をもたらす」「春の象徴」と言うにはうってつけだと思いました。

昨日はパリなどの大都市で行われたメーデーのデモも報道されていましたが、フランス校の地元はとても穏やかな「スズランの日」でした。


シャトーの庭を背景にスズランの写真を撮りました

さて、以前もお伝えしたように、フランス校の実習授業では、調理・製菓の研究生全員が、サービス実習を経験します。

まず、朝食が終わるとすぐに片づけをして、テーブルとイスをその日に食事される人数に応じてテーブルを配置していきます。




テーブルのセッティングをしたり、お皿やナイフ・フォーク類を磨いたり、グラスを磨いたり、どれも初めてのことばかりですが、皆さん1回経験すると、どんどんスピードが上がるのはさすがです!


シミュレーション実習で使うお皿をアルコール酢で磨いているところ


ナイフ、フォーク、スプーン(クーヴェル couverts)を磨いているところ


プロンジュ(洗い場)もとても重要な役割です

「サービスする人(セルヴィス)」には、全体を取り仕切り指示を出す「メートル・ドテル Maître d'hôtel」、お客様の対応をする「シェフ・ドゥ・ラン Chef de rang」、厨房と客室をつなぐ「コミ・ドゥ・ラン Commis de rang」、洗い物を担当する「プロンジュ Plongeur」と、実際のレストランと同様、役割ごとにスタッフが割り当てられています。

役割は、サービス実習を担当する班のメンバーで毎回話し合って決めています。


サービス班の昼食の様子(左端が、サービス担当のギレム・ガニュー先生です)

サービス担当の先生も、フランス人の先生なので、フランス語でのコミュニケーションが欠かせません。
また、お客様役の研究生への対応でも、フランス語を使います。
初めは短く、種類も少ないですが、徐々に様々なフレーズを学び、実際に使っていきます。

フランス人の先生方にフランス語で接客する機会もあるので、サーヴィス実習は実践的にフランス語を学ぶ機会にもなります。







初めは戸惑う研究生もいますが、やってみると面白さと重要性に気付くのがサーヴィス実習です。
まだ始まったばかりですが、研究生の皆さんは積極的に取り組んでいます。

実習が進むごとに、サーヴィスに求められる事も増えていきますので、この調子でがんばってもらいたいですね!

*本日の写真は、この1週間のサーヴィス実習の様子から選んで載せました。