FRANCE

辻調グループ フランス校

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製菓外来講習 M. Christien DORANGE(クリスチャン・ドランジュ)

フランス校教壇から

2022.06.15


今回のレクレール校の製菓外来講習はクリスチャン・ドランジュ氏に来て頂きました。
ドランジュ氏は2000年の氷の彫刻の大会でフランスチャンピオンに輝いた実績があります。
現在はフランス各地の製菓の学校で後進の育成や、イベント会場などでその腕前を振るってらっしゃいます。

さっそく作業開始!!

今回彫刻する氷塊はなんと150キロ!!

ただ水を冷やし固めるのではなく作業性を良くし、見た目にも美しい中まで透き通った綺麗な氷を特注しているのだそうです。
水質の良さと凍らせる温度も重要で、この氷塊を作るには−6℃~−8℃で4~5日間かけてゆっくり作る必要があるのだそうです。
初めにイメージするデザインの当たりを付けて、それが終われば一気に氷を切っていきます!


電動のこぎりを氷に当てると、周囲に削った雪状の氷が散っていきます。
硬い氷がいとも簡単に切れていき、普段聞きなれない音とその豪快な作業に研究生も釘付けです。


削った氷を浴びながら、手を止めることなくどんどん切っていきます。
この日は暑くはなかったですが氷が溶けるには充分な気温。時間との勝負です。
そんな状況でもきさくなドランジュ氏は冗談を交えて研究生を楽しませてくれていました。

器具は電動ノコギリ等の機械だけではなく、細かい作業には「ノミ」も使用します。このノミは日本製だそうでドランジュ氏曰く「日本製が一番!」とのこと。この作業も手早く正確です

最後に花を飾って完成‼
なんとも美しい作品に仕上がりました。

研究生のコメント
「10種類近くの道具をどのタイミングでその作業で使用するかを瞬時に判断していたのがとても印象的でした。初めて見る氷の彫刻で正確な作業とそのスピード、綺麗な作品に感動しました。」

最後にドランジュ氏と一緒に記念撮影!

Merci,M. DORANGE!!