FRANCE

辻調グループ フランス校

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製菓外来講習 M. Christien DORANGE(クリスチャン・ドランジュ)

フランス校教壇から

2023.01.12



今回の製菓外来講習クリスチャン・ドランジュ氏に来て頂きました

ドランジュ氏はパティシエであり、2000年の氷の彫刻の大会でフランスチャンピオンに輝いた実績があります。現在はフランス各地の製菓の学校で後進の育成や、イベント会場などでその腕前を振るってらっしゃいます。

さっそく作業開始です。

今回彫刻する氷塊はなんと150キロ!! ただ水を冷やし固めるのではなく作業性を良くし、見た目にも美しい中まで透き通った綺麗な氷を特注しているとのこと水質の良さと凍らせる温度も重要で、この氷塊を作るには−6℃~−8℃で45日間かけてゆっくり作る必要があるのだそうです。 初めにイメージするデザインの当たりを付けてそれが終われば一気に氷を切っていきます! 電動のこぎりを氷に当てると周囲に削った雪状氷が散っていきます。硬い氷が効きなれない音とともに切れていき、その豪快な作業に研究生も釘付けです。何が出来るのかな?



ドランジュ氏は削った氷を浴びながら手を止めることなくどんどん切っていきます。 器具は電動ノコギリだけではなく、円盤状のヤスリやドリル、細かい作業にはノミも使用します。このノミは日本製だそうでドランジュ氏曰く「日本製が一番!」とのこと。この作業も手早く正確です。


研究生も少しだけ体験させてもらいました。初めて持つ電動の機械で氷を切る感触は、力を入れずに変形するので氷を切っている感触はしなかったそうです。
こういった体験だけでなく、きさくなドランジュ氏は冗談を交えて研究生を楽しませてくれていました。

最後に細かい仕上げをしてなんとも美しい作品に仕上がりました。 出来上ったの楽器の「ハープ」で上部に鳥の飾りがついたものでした

研究生のコメント

氷の表面に軽く下書きをしただけで立体的な作品が出来上がり、シェフの想像力にとても感動しました。初めて間近で氷細工を見ることが出来たのはとても良い経験となりました

「大きくて重い、一つの氷のかたまりをどんどん削って形作られていく作業は圧巻でした!大胆な作業と細かく繊細な作業を、器具を使い分けて表現していく様子を目の前で見ることが出来て良かったです

最後にドランジュ氏と一緒に記念撮影!

Merci,M. DORANGE!!