FRANCE

辻調グループ フランス校

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専門講習 Mme Nathalie ANGUENOT(ナタリー・アングノ氏)

フランス校教壇から

2018.03.02

今期最後の専門講習は講師にナタリー・アングノ氏をお迎えして、ボルドーワインについて学びました。
アングノ氏は現在、ブルゴーニュ地方のマコンMâconでワインの生産に携わっており、ブドウ栽培や醸造への知識も豊富なことから、フランス各地での講演やコンサルティング業務も行っています。
また、リヨンにあるワインの学校「エコール・デュ・ヴァン・ドゥ・フランスEcole du Vin de France」で教育者としてもご活躍されている方です。

授業の前半は、地図を使いながら生産地や格付け、ボルドーワインに使われる主なブドウの品種などについて解説をしてくださいました。
これまでの専門講習や普段の生活で様々なワインに触れたことで、学生達も理解度や関心度が増している様子、真剣に話を聞いていました。

その後は試飲の時間です。
今回は辛口の白を1種類、赤を2種類、そして白の貴腐ワイン1種類の計4種類を試飲しました。

どのような香り、味を感じるか?どのような料理に合うのか?
ただ飲むのではなく、想像しながら試飲します。
最後は珍しい貴腐ワインが出てきましたが、これは甘味と酸味のバランスが良いものなら50年以上も保存できるそうです。
さあ、それぞれのワインはどんな料理が合うでしょうか?

ボルドーワインの大きな特徴の一つとして挙げられるのは、複数の品種のブドウをブレンドして作る点です。
例えば後味にマスカットの香りを残したければ、マスカットの香りが特徴的な「ミュスカデルMuscadelle」という品種のブドウをブレンドさせる、というように、ブレンドする品種によって色や香り、味に様々な影響を与えることができます。
今までボジョレー、ブルゴーニュ、シャンパーニュとフランス各地のワインを学んできましたが、今回ボルドーワインを学んで、それぞれのワインの特徴を理解することができたでしょうか?
知れば知るほど奥の深いワイン、専門講習はこれで最後ですが、これをきっかけにワインの世界に目覚めた学生もいるかもしれませんね。

※フランスでは18歳からお酒を飲むことができます。