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【辻調塾】9月14日/辻調<新>塾:「文豪と食」大岡玲さんを迎えて
2012年09月18日

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9月14日の辻調<新>塾は、作家・大岡玲さんをお迎えてして、「文豪と食」のお話をたっぷりと聞かせいただきました。


小説家であり、食に造詣の深い大岡さんには、食に関するエッセイもたくさんあります。
また、辻芳樹校長と婦人画報の連載『辻芳樹の食卓はかく語りき』(2003年)では常連ゲストとして、登場。校長とともに、辻調グループの先生による料理を堪能。
各界とのゲストとの食卓での楽しい会話の重要な引き立て役になっていただきました。


そんなご縁もあって、今回、今年、大岡さんが出版された『文豪たちの釣旅』(フライの雑誌社)をお話の導入として、やがて、文豪と食に関するお話に展開する辻調塾がはじまりました。

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この文豪と釣りをめぐる旅のお話では、開高健さんからはじまり、幸田露伴や井伏鱒二、立原正秋など14人の文豪が登場。それぞれ、個性のある作家たちの「釣り」とのつきあい方が、ひきつけられるエピソード交えながら、いつのまにか作家論にもなっているという、仕掛け。

そして、釣りから食へ、いよいよ話が進んで、テーマである「文豪と食」の本題に。

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ここでは、二人の対照的な作家が登場します。谷崎潤一郎と志賀直哉。
食のこともかなり描き込んだ谷崎潤一郎と、食べ物が登場する小説(「小僧の神様」)があるものの、ほとんど小説や随筆のなかで食のことに触れなかったという志賀直哉。この対照的な文豪を二人とりあげて興味深い分析を。実は食を書かなかった志賀直哉が、自ら包丁も持ち「美食家」であったということ。そして、にもかかわらず、彼はあえて「食」を描かなかった。
それは、同じく美食を愛し、思う存分に食の情景も描き尽くそうとした谷崎とは両極端にあるような態度とも言える。
この二人の対比を通して、人が食と対峙するときの「世界観」の違いが、この二人の作家には、決定的にあったのではないか、と話は展開していきます。


まるで、本を1冊、読み込んだような情報量と深い考察に、ぐいぐい引き込まれて行きました。
非常に聞きごたえのある、そして本を読みたくなった、そんな辻調<新>塾でした。

なお、大岡さんには、『決定版 日本グルメ語辞典』 (小学館文庫) という表層的なグルメ(美食)的な表現、言葉遣いを皮肉たっぷりに考察した楽しい食の一冊もあります。この本のなかには、辻静雄前校長の話も登場します。ちなみに、大岡玲さんのお父様の大岡信さん(詩人)と、辻静雄前校長は交流があり、『プルーストと同じ食卓で 辻静雄からの招待状』(講談社)で対談もされています。

また、実在のレストランを舞台にした短編小説集『塩の味』(集英社)があり、食の現場に精通されている大岡さんならではの作品で、知ってる人が読むと、おもわずにやりとしたくな作品集です。

大岡玲さんの公式ブログ

http://www.a-ooka.jp/

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