OSAKA

辻調理師専門学校 (調理)

ブログ

レストランの要?!レストランサービスの基礎練習!!

調理技術マネジメント学科

2022.06.20

みなさん、こんにちは!
西洋料理担当の紫藤(しとう)いづみです。

今回は調理技術マネジメント学科2年生のサービス練習の風景をご紹介します。
学生の中にはサービスを経験したことの無い人がほとんどです。
ですがこの1年でしっかりと勉強して卒業までにサービスもマスターします。

みなさん、「レストランサービス」と聞いて、どんなお仕事が浮かびますか?
サービススタッフはいつもきれいな身だしなみ、丁寧な言葉遣い、食べる人(お客様)と作る人(料理人)の進行を
合間ぬってタイミングを調整する極めて重要な役割を果たしています。

私はサービススタッフこそがレストランの要になると思っています。

辻調にはサービスの資格をもった先生が居るので、レストランサービスの理論、実習をしっかり学ぶことができます。
将来は料理人になる!という人も、授業でサービスを経験することで、お客様が求めているものは何なのか、
お客様への接し方、サービスの役割を分かっていた方がお客様の満足する料理を作ることができます。
お客様の状況やレストランの利用目的を理解した上で、できる限りのおもてなしをします。
サービス理論の授業ではサービスの歴史や機材について、クレーム対応やワインなどドリンクの知識などを勉強します。
実習では理論で習った内容を実践し、リアルにお客様にサービスすることで様々な経験を積んでいきます。

すみません!前置きが長くなりましたが!!
その第一歩、ということで、調理技術マネジメント学科2年生のシミュレーション実習で
サービスの基礎練習をしているところをご紹介します。

① お皿の持ち方、出し方、下げ方
② 水の注ぎ方
③ カトラリーのセットの仕方
など、学生は4月から少しずつサービス技術を習得しています。
この中で③のカトラリーのセットの仕方をご紹介します。
これは、一皿料理を食べ終えて、次のお料理で使うカトラリーをセットする練習です。


まず、お皿にサービス用布巾を敷き、4人分のナイフ、フォークをセットします。
ナイフは刃物ですので布巾の下へ綺麗に並べます。
お客様にお出しする前にカトラリーを全て洗浄しピカピカに磨き上げます。
ですので、セットする際は、なるべく指紋を付けないよう気をつけましょう。

↓こちらは悪い例!!

握るように持たないようにしましょう。


親指の指紋がついてしまいます。


お客様が口をつける部分の近くは衛生面を考慮して触れないようにしましょう。

このように、"カトラリーを持つ"という工程だけでも注意する点がたくさんあります。
全てはお客様に心地よくお食事をしてもらうためのサービスです。


初めに先生が手本を見せてくれます。
美しく見せるポイントやスピード、リズムなどテクニックが必要です。


左手でお皿を持ち、右手でセットします。
この時の姿勢、立ち居振る舞い、いかにかっこよくスムーズにサービスできるかも意識して何度も練習します。
基本的にはナイフは皿の右に、フォークは皿の左に、テーブルの淵から2cmほど開けてセットします。
お皿のサイズに合わせてセットするので、小さいお皿の場合はもう少し狭く、大きいお皿の場合は広めに間隔を開けましょう。


お客様役の学生はよかったところや改善点などをサービス役に伝えています。
「お客様との距離がちょっと近い気がする」
「ナイフが少し斜めになっているよ」
「猫背の癖が出てるよ!」
など、お互いに指摘しあっています。



お皿を置くとカトラリーが平行でないのが分かりやすいですね。
よく見ると「ハ」の字になっています。こういった少しのズレも許されません。

忙しいときにも、きちんとカトラリーをセットし、おいしい料理をお届けできるよう、練習を重ねることが大切です。

さて、練習が終われば本番です!

レストランシミュレーション実習では他のクラスの学生がお客様役です。
サービスは着替えを済ませて身だしなみを整えます。
練習したことを実際にお客様にサービスしてみましょう!

練習と実践を繰り返すことで技術が身に付きます。
かっこよくサービスすることで、お客様は心地よく過ごすことができ、
次に出てくる料理が楽しみになります。

そんなレストランの空間づくりもサービスの役割の一つです。
辻調の学生の中には料理人を目指して入学し、授業でサービスを勉強する中で魅力に惹かれサービスの道に進む人もいます。
辻調といえば"料理人!!"というイメージが強いと思いますが、サービスも侮れませんよ!
学べば学ぶほど奥が深く、やりがいのある、そんな仕事です。

最後までブログを読んでいただき有難うございました。
いかがでしたか??
まだまだこれからスキルアップが必要な学生ですが、辻調の一流のサービス職員たちが指導をし、
卒業までにはサービスの技術や知識を学んで実習を通して経験を積むことでしょう!

もっとレストランサービスの魅力を伝えたい!そんな職員が辻調にはたくさんいます。
みなさんも辻調で一流サービスの勉強を一緒にしませんか?

~プロフィール~
辻調理師専門学校 西洋料理担当
紫藤いづみ
生まれも育ちも大阪府!
休日は娘とお菓子作りをするのが日課です。
今週末は何を作ろうかなぁ~