FRANCE

辻調グループ フランス校

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製菓外来講習 M.Jérôme LANGILLIER(ジェローム・ランジリエ氏)

フランス校教壇から

2023.05.30


ランジリエ氏は2009年の「クープ・デュ・モンド・ド・ラ・パティスリーCoupe du Monde de la pâtiisserie」(お菓子の世界大会)でフランス代表チームの一員として出場、アメ細工とアントルメを担当し、見事に優勝に導いた方です。現在はアドバイザーとして、ヨーロッパのみならず北アフリカ、中東まで活動の幅を広げています。また企業アドバイスだけでなく、調理師学校でのデモンストレーションも多数こなし、近年ではお菓子のインターネット販売もされています。

研究生はフランス語の授業でフランスの名前を付けています。ランジリエ氏は、アシスタントの名前を聞いて「とてもきれいな名前なので!」と、コミュニケーションの際には名前を呼んでくださいます。それがちょっと聞き取れなくて私たちの知らないフランス語かと思ってしまいました・・・

アシスタントに作業を頼む時も、とても分かりやすく短い単語で指示を出してくださいます。自分達でフランス語が聞き取れていることが今後の自信にもつながりますね!
今日は生地の仕込みからしてくださり、学校とは全く違う扱いをしていたことや、段取りや効率の良さに自分たちの実習とは違う!と研究生たちは驚いた様子でした。

ランジリエ氏が披露してくださったお菓子は「Tarte Lady Rose」です。

タルト生地に、アーモンドクリームを詰めて焼き、その上にバニラ風味のクリーム、最後にいちごとグレープフルーツを飾ります。フルーツの上に塗るつや出し用のジャムも講習中に作られていました。フランス校の実習でも、今まで既製品を使用していたものも自分たちで作ることが多く、研究生たちは「自分たちで作れるとは思っていなかった。」「副材料を作るのが面白い。」と話しています。日々、新しい発見をしていますね。

アシスタントにもどんどん作業をさせてくださり、その時にいつもちょっとした注意点やポイントなどを伝えてくださいます。指示を出した後も作業の進み具合や状態なども細かく確認をしながら作業が進みます。これはランジリエ氏がアドバイザーとしても活躍されているからなのかもしれませんね。いつもとはまたちょっと違った講習でした。

アシスタントをした研究生のコメント

作業1つ1つが丁寧で計算された作業をしていて、自分も考えながらお菓子を作れるようになりたいなと思いました。お菓子を作るうえで、作り方を想像して数通りの作り方が出来る様に必要な器具を準備するなど、いつも以上に考えて行動をしなければならないことに少しプレッシャーを感じました。これからは普段の講習でも先生方の様子も見るようにし、実習でスムーズに行動できるように頑張りたいです。

Merci M. LANGILLIER!