FRANCE

辻調グループ フランス校

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専門講義 Broc(ブロック)社 Christophe BECHAT (クリストフ・ベシャ)氏

フランス校教壇から

2021.11.23

フランス生活において身近な食材であるチーズの講習が行われました。講師はフランス校に授業用のチーズを卸している食品会社Brocブロック社のBECHATベシャ氏です。社内では新しいタイプのチーズを考え業者に考案するコンサルタントとしての仕事やマーケティングなどを担当されています。

フランスのチーズにあまりなじみのない研究生達にチーズ製造方法やチーズの種類などの講義をしてください
ました。チーズは動物の乳(牛、ヤギ、ヒツジ、水牛)を凝固させ、固まったものを成形、味付けし、熟成させます。乳の種類や製造方法の違いでタイプの違ったチーズができるという話もありました。ヤギや羊のチーズは日本ではあまり見ることがありませんが、フランスではよく食べます。試食を通してそういったチーズにも触れました。

通常試食の順番は「味の薄いものから」です。5種類のチーズを試食しましたが、今回は日本人にはちょっと癖を感じるヤギのチーズからスタートしたことに研究生の皆さんも驚いていました。フランス人にとっては「味の薄い」チーズなのでしょうか?ヤギチーズの次はハードタイプのボフォール、白カビタイプのカマンベール、ウオッシュタイプのリヴァロ、最後は羊乳で作られる青カビチーズのロックフォールを試食しました。それぞれにキャラクターのあるチーズですが、皆さん好みに合うものが見つかったでしょうか。ウオッシュタイプのチーズは香りがきついことがありますが、研究生の中には「納豆みたい!」と言っている人もいました。

「おいしいチーズを作るために一番大切なことは乳の質です。そのためには動物にいい餌を食べさせなければなりません」とベシャ氏は締めくくっていました。もちろん製法のテクニックなども大事ですが、基本を大切にしなくてはいけないのはどこでも同じなのですね。チーズを更においしく食べるため、一緒に食べるパン、ワインなどの話もしてくださいました。それぞれのチーズの産地と同じところで作られるワインがやはりよく合うようです。そこは料理と同じですね。

フランスのチーズについて基本的なことがしっかりと学べた講習だったと思います。フランス滞在中にいろいろなチーズを試してみてほしいと思います。